労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。
労働衛生工学過去問(H30-4-2) [労働衛生コンサルタント過去問:労働衛生工学]
今日から労働衛生週間ですね。
労働衛生コンサルタントの筆記試験を受験される方を応援するために、過去問について、一問ずつ解いていきたいと思います。<<尚、回答例は小生の見解ですので、誤解誤答についてはコメントにてご意見を頂きたいと思います。>>
問4 図に示す局所排気装置の系統線図について、以下の設問に答えよ。
1)粉じん作業を行う作業場に設置する図に示した局所排気装置の系統線図について、以下の問に従って表1、表2及び表3の計算書の空欄に入る値を計算し、解答用紙に記入せよ。
ただし、ダクトの断面は円形とし、空気の密度は1.20 kg/m3 とする。計算は有効数字4桁目を切り捨て有効数字3桁で行い、解答は有効数字4桁目を切り捨て有効数字3桁で答えよ。
①フード1は囲い式フードで、開口面の面積は1.00 m2、平均風速は0.840 m/s、開口面上の気流のばらつきの程度を表すk は1.2 とする。
②フード2は自由空間に設置された側方吸引のフランジ付外付け式フードで、開口面の面積は0.250 m2、制御風速は1.00 m/s、制御風速が確保されるフード開口面からの距離を0.400 m とする
③フード3は床面上に設置された側方吸引のフランジのない外付け式フードで、開口面の面積は2.00 m2、制御風速は1.20 m/s、制御風速が確保されるフード開口面からの距離を0.400 m とする。
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昨日は、排風量・流速・速度圧と、直線ダクトの圧損係数まで求めました。
ここから、速度圧とダクト各区間の圧損係数をかけて、ダクト各区間の部分圧力損失を計算していきます。
同上の部分の速度圧は、その上段のものを用いるだけですので、電卓でひたすら計算を進めることになります。
計算結果は下表になります。
更に、部分圧力損失を順に足し算して、累計圧力損失を求めていきます。
最後に、累計圧力損失と速度圧から、静圧を求めますが、
吸引ダクト系統なので、-累計圧力損失-速度圧で求めます。
単純に足し算して、マイナスを付ければよいと覚えておいても差し支えないです。
例:区画0-1フード 速度圧205、累計圧力損失102 静圧-205-102=-307となります。
以下、同じです。
更に、この表を使って、フード2の枝ダクトの合流部での静圧バランスと、フード3の枝ダクトの合流部での静圧バランスをとっていくのですが、長くなったので、続きは明日。
沼野先生の本で、みっちり勉強しましょう。
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