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令和3年度「第49回」労働衛生コンサルタント試験(労働衛生工学)回答速報3 [労働衛生コンサルタント過去問:労働衛生工学]
例年通り、問2は物理的有害因子に対する衛生管理の問題です。
今年は、騒音作業の作業管理です。
小問(1)は穴埋めで専門的知識を問うています。
問2 騒音ばく露作業における作業管理に関して、以下の設問に答えよ。
尚必要に応じて、Log10(2)=0.30、Log10(3)=0.48、Log10(5)=0.70、Log10(7)=0.85、ルート2=1.414、ルート3=1.732、ルート5=2.236 を用いよ。
(1)次の文章および、表1中の空欄【A】~【U】に当てはまる語句、数式、数値などを解答用紙の回答欄に記入せよ。ただし、おなじ記号の空欄には、おなじ語句が入る。
騒音ばく露は、音圧に周波数重み付けを施した【A】音圧を使用して、【B】と呼ばれる量で評価する。騒音の【C】は【A】音圧の【D】(記号はpで表す。)の【E】に比例するので、基準音圧をp0とすると、【B】は式【F】で表される事が出来る。この式により、騒音の【C】が2倍になると、【B】は【G】dB増加する。また、pが2倍になれば、【B】は【H】dB増加することになる。
実際の騒音は、時間変動するため、時刻t0[秒]からt0+T[秒]までの、T秒間における瞬時【A】音圧p(t)の【E】の時間平均は、式【I】で表されるが、これは、T秒間における(pの二乗)に等しい。この関係を【F】に代入することにより、式【J】が得られるが、これを【K】と呼んでいる。
日本産業衛生学会が定める騒音のばく露許容基準は、「この基準以下であれば、一日8時間以内のばく露が常習的に10年以上続いた場合にも、騒音性永久閾値移動(NIPTS)を1KHz以下の周波数で、10dB以下、2kHzで15dB以下、3kHz以上の周波数で20dB以下にとどめることが期待できる」というものである。その分析方法の一つとしてオクターブ分析がある。オクターブ分析では、各オクターブバンドの中心周波数をf0、下限周波数をf1、上限周波数をf2とすると、f0は、f1とf2の【L】平均として定義され、式【M】で表される。また、f1とf2の関係式は、式【N】で表される。従って、各オクターブバンドの周波数範囲と【A】周波数重み付けの関係は、表1のようになる。なお、周波数重み付けにはほかに、【O】と呼ばれるものが有り、表1に示す様な特性を持っている。
表 オクターブバンドの周波数重み付け
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