労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。
令和4年度「第50回」労働衛生コンサルタント試験:記述式科目【労働衛生工学】(その2) [労働衛生コンサルタント過去問:労働衛生工学]
さて、科目「#労働衛生工学」に取りかかります。
試験問題の構成は、先日のブログを参照して下さい。
今日は【問1】小問(2)
【問1】 職場における有害物管理に関する以下の設問に答えよ。
(2)金属アーク溶接作業が屋内の作業場にて行われている。この作業場の溶接ヒュームにおける吸入性粉じん中のマンガン発生量は10.0 mg/h であった。この作業場に外気を導入して、空気中のマンガン濃度を0.05 mg/m3 にするために必要な換気量[m3/h]を求めよ。
なお、作業中の単位時間当たりのマンガン発生量は常に一定で変化しないものとし、溶接ヒュームは十分に拡散して作業場内の空気と混合されるものとする。また、給気された清浄な空気は作業場内の溶接ヒュームと完全に混合した後に排気されると仮定する。計算過程も記せ。
回答案
発生時に完全混合とあるので、室内の濃度をx、換気量をVと置くと、
1時間で換気によって持ち出される量は、x×換気量V
定常状態では、t時間の内に増加する量=t時間で排気される量なので
10=x×換気量V→x=10/V
x<0.05にするには、
x=10/V<0.05→10/0.05<V ・・・200<V
200m3/時 以上の換気量が必要。
以上となります。
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2023-04-28 04:00
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