事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
「新たな化学物質管理」についての講習会 [講習会情報]
「新たな化学物質管理」についての講習会のご案内です。
https://www.honeycomb-tr.com/Seminar/2214/
主催:一般社団法人 日本国際コンプライアンス推進認定協会(ICPCA)
運営事務局:ハニカム・テクノリサーチ株式会社
無料のZoom講習会ですが、厚労省の担当方から、1時間でコンパクトに説明してもらえるので、良い機会ではないかと思います。
Zoomの申し込みは、上記ページにて申し込み後に連絡される、全体管理ページで、もう一度Zoomに登録する必要があります。二段階での申し込みなので要注意です。
また、講演資料も、同じ全体管理ページに、当日掲載される予定です。
セミナー後には、全体管理ページからは削除されるので、こちらも要注意ですよ。
最後まで読んで頂きありがとうございます。 下記のリンクをポチっとクリックして頂けると更新の励みになります。
にほんブログ村
資格・スキルアップランキング
#労働衛生コンサルタント,#口述試験,#試験対策,#労働衛生工学,#筆記試験,#記述式試験
皮膚等障害化学物質への有効な保護具の選択等に関する意見交換会 [講習会情報]
皮膚等障害化学物質への有効な保護具の選択等に関する意見交換会(東京Web①)を聴講しました。
https://mhrt-r05-dermalppe.spiral-site.com/
基調講演の資料も、このページにアップされていますので
参考にしてください。
(1)皮膚等障害化学物質等の接触の防止について(仮題)
講師:厚生労働省担当官
(2)皮膚等障害化学物質の選定のための検討会での検討結果報告(仮題)
講師:独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 豊岡 達士
パネルディスカッションでは、沢山の質疑応答があり参考になりました。
議事録と答えきれなかったQ&Aについては、後日、同じサイトにアップされていますので
注目していきたいです。
【気になった意見】
CRAの結果、接触するリスクの低いケース
①万が一、飛散したときの防護
②使用する時間が短い
高価で、作業性の悪い、化学防護手袋にこだわる必要はないという意見が出されており、
厚労省・JNIOSHの方も、特に異論を唱えていませんでしたので、
注目すべき見解だと思います。
調べてみると、
保護手袋メーカー アゼアス(株)さんの
アンセル化学防護手袋 透過データには、
透過破過時間のランクで、
10分以下 推奨しない
10~60分まで 飛沫保護機能
60~240分 通常保護機能
240分以上 優れた保護機能
と、ランク付けされていますので、
参考になると思います。
ユーザー代表の立場の、最川さんのコメント
「製造元が、使い方を説明するべきであり、どんな保護手袋がよいのかを示すべき」
化学品メーカー代表の立場の、日化協 山口さんのコメント
「末端ユーザーの皆さんが、手袋を化学物質が手袋を透過するという事実をほとんど気にとめていないという実態が心配」
まとめに代えて
安衛検での提言をあげておきます。
1.保護手袋の選択や保護具使用の教育
・Group1(356物質)について、半数強について耐透過性データが確認できない状況。
・耐透過性情報がない物質については、その物質と物性(分子量、LogKow、官能基、粘性等)や液性(酸・アルカリ)が近い物質を参照したり、それらを入力して皮膚透過量を推定するアプリケーションなどを活用すれば適切に防護手袋を選択できる。
・今後、皮膚吸収物質の一覧を明示することで、保護具メーカーが保有する耐透過性データや各事業者で実施された透過性試験の結果を開示し、適切な保護具の選定に活用することで、経皮ばく露防止に努めていくことが必要。
2.皮膚吸収性有害物質に関する教育等
・皮膚吸収性有害物質Group1,2それぞれで留意すべき特徴等について、現場管理者等への教育や教材の作成が必要。
にほんブログ村
資格・スキルアップランキング
皮膚等障害化学物質への有効な保護具の選択等に関するリスクコミュニケーション(意見交換会) [講習会情報]
厚労省から「令和5年度「皮膚等障害化学物質への有効な保護具の選択等に関するリスクコミュニケーション(意見交換会)」の開催の発表がありました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33584.html
化学物質の自律管理に向けた法整備が進んでいますが、
化学物質の経皮吸収による健康障害についての対応ですね。
これまでは、皮膚刺激・眼刺激の物質については、GHSで分類されているので、保護具着用の対象物質は明確でした。一方、経皮吸収による健康障害を起こす物質については、対象物質や保護具選定方法について、十分な知見が無いのが実情です。
この意見交換会では、
①保護具の使用による皮膚等障害化学物質等への直接接触の防止についての解説
②規制対応上重要となる皮膚等障害化学物質の選定方法と現時点での結果
③保護具着用管理責任者が実施しなければならない、保護具の選択
が、討論されるようです。
特に、③については、今後の現場対応に関わる内容ですので、私もZOOMでの聴講を申し込みました。
意見交換会では、
「皮膚から吸収・侵入して健康障害を生ずるおそれが明らかな物質の特定方法」
JNIOSH(労働安全衛生総合研究所)の報告書が紹介されるようです。
資料5-1:「皮膚等障害化学物質の選定のための検討会」報告書(概要パワポ)
資料5-2:「皮膚等障害化学物質の選定のための検討会」報告書
この報告書の別表1に356物質のリストがあり、その取扱いにおいて保護手袋等の使用が今年4月1日からが努力義務、来年4月1日から義務となります。
保護具着用が義務付けられる対象物質について、どういう根拠で選ばれているのかの紹介になりますので、興味深いですね。
報告書で、理解の難しい部分をよく勉強する良い機会だと思います。
また、保護具メーカーのメンバーも交えたパネルディスカッションも期待できそうです。
蛇足ですが、対象の356物質には、「ニトログリセリン」が含まれています。
心臓発作のお薬に「ニトログリセリン」の経皮吸収シートが医療用で使われていますね。
<<参考>>
安衛則第594条の2
「化学物質又は化学物質を含有する製剤(皮膚若しくは眼に障害を与えるおそれ又は皮膚から吸収され、若しくは皮膚に侵入して、健康障害を生ずるおそれがないことが明らかなものを除く。)を製造し、又は取り扱う業務(法及びこれに基づく命令の規定により労働者に保護具を使用させなければならない業務及びこれらの物を密閉して製造し、又は取り扱う業務を除く。)に労働者を従事させるときは、当該労働者に保護衣、保護手袋、履物又は保護眼鏡等適切な保護具を使用させなければならない。」
(R5年4月1日から努力義務、R6年4月1日から義務)
以下、厚労省の意見交換会開始のページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33584.html
令和4年5月31日公布の労働安全衛生規則等の一部を改正する省令(令和4年厚生労働省令第91号)等の施行により、令和6年4月1日以降、皮膚等障害化学物質等に対して、化学防護手袋等の保護具着用が義務化されます。
(参考:「労働安全衛生規則等の一部を改正する省令等の施行について(基発0531第9号)」https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/000945516.pdf)
本意見交換会では、保護具の使用による皮膚等障害化学物質等への直接接触の防止について解説したうえで、規制対応上重要となる皮膚等障害化学物質の判断や保護具の選択について意見交換を行います。職場での化学物質の取り扱いに関心を持つ皆様方のご参加をお待ち申し上げます。
大阪会場 令和5年7月3日(月)14:00~17:00
TKPガーデンシティ新大阪6階(バンケット6A)
(大阪市淀川区宮原4-1-4 KDX新大阪ビル)
東京会場1 令和5年8月8日(火)14:00~17:00
TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原3階(ホール3B)
(東京都千代田区外神田1-7-5 フロントプレイス秋葉原)
東京会場2 令和5年8月10日(木)14:00~17:00
TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原3階(ホール3B)
(東京都千代田区外神田1-7-5 フロントプレイス秋葉原)
※対面式の会場セミナーに加え、Web(Zoom)でも同時配信を行います。
開催案内リーフレット(大阪会場)[PDF形式[443KB]]
開催案内リーフレット(東京会場1)[PDF形式[493KB]]
開催案内リーフレット(東京会場2)[PDF形式[493KB]]その他の法整備については、
令和5年度化学物質管理に係る専門家検討会で討議が進められるようですので、注目していきたいと思います。
検討会https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33388.html
第一回
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33455.html
今後の予定
https://www.mhlw.go.jp/content/11201000/001103905.pdf
○第1回検討会(6月8日10:00-12:00)
① 令和5年度検討スケジュール
② 皮膚から吸収・侵入して健康障害を生ずるおそれが明らかな物質の特定方法
③ その他
○第2回検討会(7月18日14:00-17:00)
① 濃度基準値の検討
② その他
○第3回検討会(8月28日14:00-17:00)
① 濃度基準値の検討
② その他
③ 対象物質ごとの測定方法(捕集方法、分析方法)
④ ばく露測定関係
⑤ その他
○第4回検討会(10月6日14:00-17:00)
① 濃度基準値の検討
② その他
③ 対象物質ごとの測定方法(捕集方法、分析方法)
④ ばく露測定関係
⑤ その他
○第5回検討会(11月6日14:00-17:00)
① 濃度基準値の検討
② その他
③ 対象物質ごとの測定方法(捕集方法、分析方法)
④ ばく露測定関係
⑤ その他
○第6回検討会(12月22日14:00-17:00)
① 濃度基準値の検討
② その他
○第7回検討会(1月15日14:00-17:00)
① 濃度基準値の検討(積み残し分)
② 対象物質ごとの測定方法(捕集方法、分析方法)
③ ばく露測定関係
④ 今年度の検討事項のとりまとめ(報告書)
⑤ その他
にほんブログ村
資格・スキルアップランキング
RST講座 最終日 [講習会情報]
RST講座⑧ 四日目 [講習会情報]
L10 災害発生時における措置