労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。
化学物質による労災事例 [労働衛生工学 出題ポイント]
職場の安全サイトに
「化学物質による労災事例」が追加されています。
<2021/11/8追加分>
<化学物質ごとの労災事例リストにも同じものが追加されています>
11/8追加分の方には、
飲用容器に小分けしたシンナーの誤飲
高圧洗浄機とブロアーによる一酸化炭素中毒(清掃業)
ゴミ箱に捨てられた有機溶剤を含む布類から揮発した有機溶剤による中毒
次亜塩素酸ナトリウムを加湿器に誤って投入したことによる中毒
床カーペット接着剤用剥離剤に含まれていたジクロロメタンによる中毒及び薬傷
容器が破損したフェノールによる薬傷、中毒(食品製造業)
といった身近な事例も多く上がっています。
今年の労働衛生コンサルタント試験の出題事例に似たケースも上がっていますが、
化学物質による災害が、化学工場のような特定の場所ではなく、
これまで、注目されていなかったような業種の小規模事業者に増えているという事を反映しているように思います。SDSによる有害性の周知・確認の大切さや、化学物質リスクアセスメントの重要性がますます高まっているように感じます。
是非、ご一読をお勧めします。
#労働衛生コンサルタント,#口述試験,#試験対策,#労働衛生工学,#筆記試験,#記述式試験
すぐできる化学物質のリスクアセスメント―厚生労働省版支援システムを活用!
- 出版社/メーカー: 中央労働災害防止協会
- 発売日: 2015/10/01
- メディア: 単行本
労働衛生工学 出題ポイントのリンク先一覧(2021/10/17更新) [労働衛生工学 出題ポイント]
出題ポイントのリンク先まとめ (2021/10/17更新)
過去ブログの中から労働衛生工学:記述式の出題ポイントの記事について
索引を作ってみました。
順次、過去問を解くときに使った解説をまとめて、追加していきたいと思います。
試験直前の記憶の整理に役立てれば幸いです。
局所排気装置設計関連
・ダクトフード計算→リンク先
過去ブログの中から労働衛生工学:記述式の出題ポイントの記事について
索引を作ってみました。
順次、過去問を解くときに使った解説をまとめて、追加していきたいと思います。
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局所排気装置設計関連
・ダクトフード計算→リンク先
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空気中の有害成分の存在形態について [労働衛生工学 出題ポイント]
呼吸用保護具の選択にあたって、有害成分が何であるか?、どのくらいの濃度で存在しているか?、人体に対してどのような悪影響があるのか?、ということと同時に、どんな形で存在しているのか?ということも重要な要因です。
要するに、気体で存在しているか?液体なのか?固体なのか?
ということと、
固体に関しては、その生成プロセスで分類されています。
とくに、ヒュームは、金属アーク溶接の関連で、特化則のマンガンに関連した部分が改正されているので、要注目ですね。
また、粉じんは、ずい道工事作業における、粉じん則の規定が改訂されていますので、こちらも要注意です。
さらには、粉じんやヒュームのサイズに関して、インハラブル、レスピラブル、ソラシックという分類になることも重要なポイントです。
主な空気中に浮遊する物質のサイズです。
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発がん性の分類について [労働衛生工学 出題ポイント]
「有害因子による発がん性」のリスク評価は、記述式試験の「労働衛生工学」「健康管理」の両方で、良く出題される分野です。今日は化学物質のSDSなどに記載されている発がん性の区分(発がん性物質の有害性区分:以下、発がん性区分と略しています)について整理してみたいと思います。
事業者向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver2.0) page224
JISの区分は、国連GHSの区分と同じだそうです。
分類を決定するために参照する情報源としては、
WHO 国際がん研究機関(IARC)、
EU CLP 分類、
米国国家毒性プログラム(NTP)、
日本産業衛生学会「許容濃度等の勧告」発がん物質、
ACGIH“TLVs And BEIs”発がん性注記、
米国 EPA Integrated Risk Information System(IRIS)、
ドイツ DFG “List of MAK and BAT Values”発がん性注記
などがあります。
事業者向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver2.0) page224
JISの区分は、国連GHSの区分と同じだそうです。
分類を決定するために参照する情報源としては、
WHO 国際がん研究機関(IARC)、
EU CLP 分類、
米国国家毒性プログラム(NTP)、
日本産業衛生学会「許容濃度等の勧告」発がん物質、
ACGIH“TLVs And BEIs”発がん性注記、
米国 EPA Integrated Risk Information System(IRIS)、
ドイツ DFG “List of MAK and BAT Values”発がん性注記
などがあります。
試験に出そうなのは、GHS、IARC、産業衛生学会、ACGIHくらいでしょうか。
分類のポイントは
分類のポイントは
①分類の考え方は、発がん性の強さ(量や確率)などではなく、発がん性の根拠となる情報の確からしさで決めているということ。
②根拠情報には、人における発がん事例、動物実験での結果、発がん性のメカニズム、などについて、実験内容なども含めた情報の確からしさを確認して採用する。
といった点だと思います。
②根拠情報には、人における発がん事例、動物実験での結果、発がん性のメカニズム、などについて、実験内容なども含めた情報の確からしさを確認して採用する。
といった点だと思います。
参考までに、IRCAの発がん性区分について、もう少し詳しい説明を表にしておきます。
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化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)改訂8版
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個人サンプラーを用いたばく露測定 [労働衛生工学 出題ポイント]
今日は、 個人サンプラーを用いたばく露測定についてまとめてみたいと思い ます。
「個人ばく露測定を用いたリスク評価」と「 個人サンプラー法による作業環境測定」の二つがあり、 混乱しないように理解しておく必要があります。
「個人ばく露測定を用いたリスク評価」は、「 作業者個人のリスク評価」であり、
「個人サンプラーによる作業環境測定」は、「 作業場所の作業環境の評価」という区別になるかと思います。
比較表を作ってみました。
個人サンプラーを使うところは同じですが、
評価方法のうち、測定データの計算方法や、 管理区分が異なっていることもポイントですね。
見にくいので画像でも載せておきます。
このうち、個人ばく露測定の6区分の管理区分については、以下の基準です。
それぞれの管理区分の意味を考えてみました。
なかなか複雑で難しいのですが、新しい有害物質の規制の方向は、個人ばく露測定によるリスク判定が主流になってくると思いますので、しっかり覚えておきたいと思います。
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