先日、危険物保安講習に参加してきました。
危険物取扱者免許を所持しており、危険物の取り扱いを行っている者、危険物施設にて保安監督者などに選任されている者は、3年置きに受講の必要な講習です。また、危険物を輸送する場合には、その指定数量に関わらず、有効な危険物取扱者免許を所持している必要があります。
講習は、前半が、近年の消防法改正の内容・危険物規制の要点・違反事例、後半が、危険物施設の事故事例の動向・その原因や問題点・危険物施設の安全管理でした。
危険物施設が減少しているにも関わらず、 事故発生件数は横ばいか微増しており、作業ミスなどの人的要因以外に、老朽化による漏洩や漏洩による火災が結構な比率になっています。いずれもベテラン作業員の高齢化による減少や、技術伝承の不備が原因と推定されています。
また、地震時の漏洩・火災以外に、水害時の漏洩対策がクローズアップされています。法的な縛りは無いのですが、予防規程や消防計画に、危険物施設の水害リスクの想定とその予防・発生時の被害予防や拡大防止などを加えることが、推奨されています。
講習を受けて、長年従事していろいろな災害を経験してきましたので、後任にどう伝えていくのかが大事だなと感じました。