たまには環境系の話題も

 

EICネットのニュースで

「ドイツ プラスチック袋の販売禁止を定めた改正容器包装法が成立」というものがありました。

https://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=44796&oversea=1

 

ドイツ連邦参議院が、厚さが15~50マイクロメートルのプラスチック袋の流通禁止を定めた改正容器包装法案を承認した。これにより、同法案は2022年1月1日に施行する。厚さ50マイクロメートルの軽量プラスチック袋の流通量は、2019年の時点で14億9000万枚となっている。代替製品のない厚さ15マイクロメートル未満の袋は禁止されず、肉やソーセージ製品などの食品が衛生的に取り扱われることを保証している。また、厚さ50マイクロメートルを超えるプラスチック袋については、再使用の頻度が高いことから禁止の対象にはならない。


出典元

https://www.bmu.de/pressemitteilung/bundesrat-macht-weg-fuer-plastiktuetenverbot-frei/

によると、

①15マイクロメートル未満の非常に軽いプラスチックバッグ、いわゆる「シャツバッグ」は禁止されていません。とりわけ、肉やソーセージ製品などのオープンで腐りやすい食品が衛生的に取り扱われることを保証します。

 

②壁の厚さが50マイクロメートルを超えるプラスチック製のキャリアバッグは比較的安定しているため、通常、廃棄物を回避する再利用可能なバッグとして使用されます。

 

更に読んでみると「2019年に壁の厚さが50マイクロメートル未満の14.9億個の軽量プラスチックバッグが流通しました。これは、住民1人あたり約18個のプラスチックバッグです。これは2018年よりも約14%少なくなっています。」ということで、『年に18枚のレジ袋って少ないじゃん!』ということに気が付きました。

 

因みに、日本では、一人当たり約300枚/年消費されているという試算になっています。https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/39483.pdf

 

日本はどうなっているのかというと、

①スーパーのレジ袋は、概ね15um~35umくらいなので、規制の対象は、ほぼ同じ範囲ですが、有料化と禁止では随分と効果が違うように思います。

また、日本は、25%以上バイオマスプラスチックであれば、それ以外の原料が石油由来であっても対象外ですので、ここはドイツと大きく違います。

日本でも、イオンさんは、バイオマス入りのレジ袋にして有料化していますね。

 

②の50um以上は対象外というのは同じです。

「しまむら」とか、洋服屋さんでは、無料で配布していますが、ユニクロは、プラスチックは廃止して、「FSC認証(森林認証)を受けた、環境に配慮した紙・再生紙」も有料となっています。

 

レジ袋は、プラごみのほんの一部ですが、循環型社会への転換の一つのステップには間違いないと思います。行政も各企業さんも、ここで満足することなく次のステップを目指してほしいですね。

 

とはいえ、昨日も、CALDIでお買い物をしたら、「1000円以上のお買い上げで、エコバックをプレゼント」とか言われて頂いたので、カバンの中に、エコバックが3-4袋入っているという状態になっています(笑)。

 

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