公表された令和2年度の労働衛生コンサルタントの筆記試験問題の記述式科目「健康管理」の回答を作っています。

今日から問2の騒音障害とその予防について




問2 騒音及び騒音性難聴について、以下の設問に答えよ。
(1)以下の語句について簡潔に説明せよ。
① デシベル(dB)
② A特性
③ 等価騒音レベル
(2)同じ機械を同一場所に2台設置した屋内作業場において、1台のみ運転した時の騒音レベルは85 dB(A)であった。2台同時に運転したときの騒音レベルdBA)の値を記し、どうしてその値になるか説明せよ。ただし、log2 = 0.3、log3 = 0.5 とする。
(3)騒音職場における等価騒音レベルの測定を行う際の次の測定の実施方法について、それぞれの概略を説明せよ。
① A測定
② B測定


小生の回答案

(1)以下の語句について簡潔に説明せよ。
① デシベル(dB)
 騒音の強さの単位。感覚に合わせるため、音圧(パワー)の対数値を用いる。
② A特性
 騒音の大きさを計る際に、人の聴覚の周波数による感度の差を補正して測定するための、騒音測定装置の周波数特性。
③ 等価騒音レベル
 騒音の強さは時間変動するため、騒音の強さを表すために一定時間内の騒音測定値の二乗平均値を用いる


(2)同じ機械を同一場所に2台設置した屋内作業場において、1台のみ運転した時の騒音レベルは85 dB(A)であった。2台同時に運転したときの騒音レベルdB(A)の値を記し、どうしてその値になるか説明せよ。ただし、log2 = 0.3、log3 = 0.5 とする。
Lp=10log(p1/p0)^2だが、音源が二か所だと Lp=10log[2*(p1/p0)^2]
→ Lp=10log2+10log(p1/p0)^2→10*0.3+85=88 88dB
音源が二倍になると、dBは3増えます。


(3)騒音職場における等価騒音レベルの測定を行う際の次の測定の実施方法について、それぞれの概略を説明せよ。
① A測定
② B測定
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000180471.pdf
作業環境評価基準第4条


【A測定】
単位作業場所の床面上に六メートル以下の等間隔で引いた縦の線と横の線との交点
②床上百二十センチメートル以上百五十センチメートル以下の位置
③測定点は、単位作業場所について五以上とすること。
④等価騒音レベルを測定
⑤騒音計の周波数補正回路のA特性
⑥一か所の等価騒音レベルの測定時間十分間以上で、且つ継続して測定

【B測定】
発生源に近づく作業がある場合には、
①騒音レベルが最も大きくなると思われる時間に
②当該作業が行われる位置で






最後まで読んで頂きありがとうございます。 下記のリンクをポチっとクリックして頂けると更新の励みになります。

にほんブログ村
資格・スキルアップランキング





騒音障害を防ぐ―作業者用テキスト



  • 出版社/メーカー: 中央労働災害防止協会

  • 発売日: 2019/01/01

  • メディア: 単行本








耳鳴り・難聴を自力で治す最強事典 (名医・名治療家が24の極意を伝授!)



  • 出版社/メーカー: マキノ出版

  • 発売日: 2017/09/16

  • メディア: 単行本(ソフトカバー)