事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
労働衛生コンサルタント試験:過去問「健康管理」令和4年度(9) [労働衛生コンサルタント過去問:健康管理]
私の回答案を紹介しますが、誤答・誤解については、コメント欄でご指摘いただけると助かります。
令和4年までの受験区分保健衛生の記述式科目「健康管理」の過去問については、こちらのリンクをご参照ください。→→健康管理(記述式)過去問R03分まで
令和4年度の「健康管理」問題は各問とも、専門分野の幅広い正確な知識を問う問題になっています。
問1「放射線の有害性について」
問2「インジウムの有害性と対策について」
問3「メンタルヘルスについて」
問4「健康診断全般について」
引き続き問3「メンタルヘルスについて」を勉強します。
今回は、小問(8)と小問(9)です。
問3 近年、職場環境が大きく変化しているなかで、仕事や職場に起因する悩みや強いストレスに対処するための労働者のメンタルヘルス対策が重要となっている。それに関し、以下の設問に答えよ。
(1)・・・(2)・・・(3)・・・
(4)・・・(5)・・・(6)・・・(7)・・・
(8)メンタルヘルスに関する個人情報が適切に保護されないとどのようなことが起こりうるか、例を二つ挙げよ。
(9)事業者は、労働者に対してメンタルヘルスに関する情報を理由とした不利益な取扱いをしてはならない。この場合の不利益な取扱いにはどのようなものがあるか、二つ挙げよ。
今流行りのChatGTPにも回答させています。
質問と私の回答案を比較しながら、勉強してみて下さい。
先ずは小問(8)
(8)メンタルヘルスに関する個人情報が適切に保護されないとどのようなことが起こりうるか、例を二つ挙げよ。
この問については、出題者が何を求めているのか悩みますね。一般的な答えでも良いのかも知れません。
【私の回答案】
①同僚に知られることで、配慮の無い声かけや、いじめなどによって、職場におけるストレス要因が増加することが考えられる。
②社外に漏洩することで、転職の際に不利益になる。
【Chat_GTPの答え】
メンタルヘルスに関する個人情報が適切に保護されない場合、以下のような問題が発生する可能性があります。
偏見や差別による社会的影響:例えば、メンタルヘルスに関する個人情報が漏洩することで、周囲の人々から差別的な態度を受けたり、仕事上の評価や昇進の機会が減少したりする可能性があります。
悪意ある第三者による悪用:例えば、メンタルヘルスに関する個人情報が不正にアクセスされることで、被害者のプライバシーが侵害されるだけでなく、悪意ある第三者による嫌がらせや詐欺行為などに利用される可能性があります。
これらの問題が発生することで、被害者は精神的苦痛を受けたり、社会的に孤立したりする可能性があります。そのため、メンタルヘルスに関する個人情報の保護は非常に重要であり、適切な措置を講じることが求められます。
なかなか優秀。
(9)事業者は、労働者に対してメンタルヘルスに関する情報を理由とした不利益な取扱いをしてはならない。この場合の不利益な取扱いにはどのようなものがあるか、二つ挙げよ。
こちらは、厚労省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に記載されているので、それが正解でしょう。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055195_00002.html
8 心の健康に関する情報を理由とした不利益な取扱いの防止
(1)事業者による労働者に対する不利益取扱いの防止
①解雇すること。
②期間を定めて雇用される者について契約の更新をしないこと。
③退職勧奨を行うこと。
④不当な動機・目的をもってなされたと判断されるような配置転換又は職位(役職)の変更を命じること。
⑤その他の労働契約法等の労働関係法令に違反する措置を講じること。
【私の回答案】
・解雇や、期間従業員の契約更新停止
・(医師の判断のない)不当な動機・目的での配置転換、または職位の変更
・退職勧奨
・その他の労働契約法等の労働関係法令に違反する措置を講じること(賃下げ、給与のカット、勤務の停止などの処罰、など、)
【ChatGTPへの質問と回答】
【Chat_GTPへの質問】
メンタルヘルス情報を不当に扱うことによる、雇用上の不利益について、2つ以上上げて下さい。
【Chat_GTPの答え】
メンタルヘルス情報を不当に扱うことによって、雇用上の不利益が生じる可能性があります。以下に2つの例を挙げます。
採用や昇進における不利益:メンタルヘルスに関する情報が共有されたことで、企業側が求職者や既存の従業員に対して偏見を持つことがあります。たとえば、過去にうつ病を発症したことがある人が、その経験を理由に採用や昇進の機会を失うことがあります。
人事評価や賃金における不利益:労働者のメンタルヘルス状態が悪化した場合、仕事のパフォーマンスに影響が出る可能性があります。その結果、人事評価や賃金に不利益が生じることがあります。また、メンタルヘルス問題によって長期間の休業が必要になった場合、労働者は給与や福利厚生の面で不利益を被ることがあります。
この分野に関しては、Chat_GTPへ聞くことで、最低限必要な情報はほぼ集められますね。
これで問3は終了です。
問4に取りかかります。
令和4年までの「労働衛生工学」の過去問については、こちらの過去ブログをご参照ください。
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