事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
令和5年度 労働衛生のしおり [その他、労働安全関係]
2023年度の労働衛生コンサルタント 筆記試験まで、1か月となりましたね。
本ブログも、この1か月アクセス数が伸びているようで、
このブログが、受験される方のお役に立てているようであれば、嬉しいです。
さて今日は、8月に発行された「令和5年度 労働衛生のしおり」について、勉強してみたいと思います。
最新の労働衛生の災害状況や法令改正の動向が、まとまっていますので、筆記試験の法令の勉強には、多少なりとも役立ちますし、筆記試験のあとの口述試験対策としては、世の中の動きの理解を助けるのに、役立つと思います。
巻頭の第一部「労働衛生の現況」を見ると、休業4日以上の労働災害は下げ止まり、から、やや微増となっています。労災認定された新型コロナ感染症の数字を除いての結果なので、事態は深刻ですね。
また、健康診断の有所見者数も高止まりしています。過労死の労災認定件数は、伸びる一方。自殺者も下げ止まりから増加に転じています。
第二部の「最近の健康管理の動向」のTOPOCSも、復習に良いと思います。
特集1は、新しく始まった「新5か年計画:第14次労働災害防止計画」のまとめになっています。
①中高年齢の女性の行動災害(作業行動に起因する災害)の防止
②多様な働き方(フリーランスなど含め)における災害防止
などが、ポイントかもしれません。
特集2は、「新たな化学物質管理」についてです。
このブログでも度々紹介していますが、実効のあるリスクアセスメントの普及で、新たな化学物質による災害や疾病を未然に予防できるか?、個人的には、かなり難しい課題だと感じていますが、今取り組むべきことかもしれません。
以降、TOPICSが①から⑧まで、あります。
「あーそんなことあったよね」と、思い出して記憶を刷新すると、良いかと思います。
①労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト」の見直し版の公表
②腰痛を防ぐ職場の事例集公開(111事例を掲載)
③騒音防止ガイドライン 30年ぶりに改訂(騒音ばく露の個人測定と評価の活用)
④金属アーク溶接等作業主任者技能講習開始R6/01/01から
⑤石綿事前調査が、有資格者限定に(R5/10/01から)
⑥自動車運転者の時間外労働制限の上限が年960時間に(R6/4/1から)
⑦第10次粉じん障害総合対策 (まだまだ、建設現場などの粉じん障害が減らない)
⑧労働者死傷病報告等 電子申請が義務化(電子化が、新型コロナ対策もあって一気に進んだ感があります。河野太郎さんのPUSHもあるのかな)
以上。
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