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労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
 
労働衛生工学(記述式)過去問【更新】R04分追加完了
健康管理(記述式)過去問R03分まで[R04分連載開始]
 
労働衛生工学:記述式の出題ポイント 索引【更新】
(各種労働衛生関係の講習会での修了テスト問題から編集)
  

事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。

 
口述試験:衛生工学の情報のまとめ(クリックすると開きます)
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。

令和4年度「第50回」労働衛生コンサルタント試験:記述式科目【労働衛生工学】(その5) [労働衛生コンサルタント過去問:労働衛生工学]

GW前に少し余裕が出来たので、昨年2022の労働衛生コンサルタント試験を使って勉強しています。私の回答案を紹介しますが、誤答・誤解については、コメント欄でご指摘いただけると助かります。

令和3年以前の「労働衛生工学」の過去問については、こちらの過去ブログをご参照ください。

リンク先→保健衛生(記述式)過去問R03分追加
   

「#労働衛生工学」の【問2】小問(1)に取りかかります。

chain_saw_man.png 

問2は、振動関連の問題です。普段関連する作業に巡り会わないのですが、建設業などでは必須の課題です。労働安全コンサルタントの建設の資格をお持ちの方が、労働衛生コンサルタントも受験される場合は、こちらを選択すると良いのでしょうね。

 

私も数少ないとはいえ、そんな現場もあるので復習が大事です。

パンフレット全体版:

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/090820-2a.pdf

  

 平成21年7月10日付け基発0710第1号

 「チェーンソー取扱い作業指針について」

 同日付け基発0710第2号

 「チェーンソー以外の振動工具の取扱業務に係る振動障害予防対策指針について」

  

試験問題に関しては、告示だけでなく、測定方法を規定した「JISB7762」の内容も少し求めているようです。

 

問2 振動に関して、以下の設問に答えよ。

(1)振動ばく露作業における作業管理について、以下の①~⑤の問に答えよ。

 

① 次の文中の空欄【_A_】【_I_】  に当てはまる語句、数式、数値等(空欄F とH については単位も含めること。)を答えよ。

 

振動工具を使用することによって手腕に伝達される振動を測定する場合、測定対象となる周波数範囲はオクターブバンド中心周波数で【_A_】Hz から【_B_】 Hz までである。この周波数範囲は、1/3オクターブバンド中心周波数では【_C_】 Hz から【_D_】 Hz までに相当する。

  

日振動ばく露量A(8)は、測定によって得られる振動工具の周波数補正振動加速度実効値の三軸合成値ahv[m/s2]及び1日当たりの振動ばく露時間T [時間] を用いて、【_E_】と表すことができる。

日振動ばく露量A(8)が、振動ばく露限界値(具体的な値は【_F_】 )に等しくなるときの振動ばく露時間を振動ばく露限界時間TL とよび、TL は【_G_】 で表される。これに対して、日振動ばく露量A(8)が、振動ばく露対策値(具体的な値は【_H_】 )に等しくなるときの振動ばく露時間TA は【_I_】で表される。

  

② ①で求めたTL とTA がそれぞれ満たす関係式(①の波線部)をグラフ上に図示せよ。

 

③ 日振動ばく露量A(8)がA(8)≦ 2.5 m/s2 を満たすときの振動工具の周波数補正振動加速度実効値の三軸合成値ahv[m/s2]と1日当たりの振動ばく露時間T [時間]が満たす範囲をグラフ上に斜線で図示せよ。

 

④ 日振動ばく露量A(8)が2.5 m/s2 < A(8)≦ 5.0 m/s2 を満たすときの振動工具の周波数補正振動加速度実効値の三軸合成値ahv[m/s2]と1日当たりの振動ばく露時間T [時間]が満たす範囲をグラフ上に斜線で図示せよ。

 

⑤ 次の文中の空欄【_J_】【_N_】に当てはまる語句、数式、数値等を答えよ。なお、文中の【_F_】は、①の文中のF と同じ数値が入る。

 

1日のうち、それぞれ異なる振動工具を使用して3種類の振動ばく露作業(作業1、作業2及び作業3)を行う場合、それぞれの作業で使用する振動工具の周波数補正振動加速度実効値の三軸合成値及び1日当たりの振動ばく露時間を表1 のように定めると、作業全体の日振動ばく露量A(8)は【_J_】で表される。


衛生工学20220201.jpg

今、各振動ばく露作業における周波数補正振動加速度実効値の三軸合成値の二乗と振動ばく露時間の積で表される量を振動ばく露量とよぶことにすると、各作業における振動ばく露量の総量は【_K_】 で表される。A(8)=【_F_】のとき、1日当たりの振動ばく露量の限界値は【_L_】となることから、1日当たりの振動ばく露量の総和が【_L_】を超えないように作業管理をする必要がある。

例えば、周波数補正振動加速度実効値の三軸合成値ahv = 12.5 m/s2 の振動工具を午前中に1時間使用する場合、この作業ですでに1日当たりの振動ばく露量の限界値の【_M_】%を占有してしまうので、午後に同一の振動工具を使用して【_N_】時間しか作業をすることができない。
今日は、穴埋め問題の回答案を記載します。

【_A_】8(Hz)、【_B_】1000(Hz)

【_C_】6.3(Hz)、 【_D_】1250(Hz)

【_E_】A(8)=ahv×√(T/8)

【_F_】5.0(m/s^2)

【_G_】200/(ahv)^2

【_H_】2.5(m/s^2)

【_I_】50/(ahv)^2

【_J_】A(8)=√(ahv1^2×T1/8+ahv2^2×T2/8+ahv3^2*T3/8)

【_K_】ahv1^2×T1+ahv2^2×T2+ahv3^2×T3

【_L_】200

【_M_】12.5*12.5/200=156.25/200=78.125%

【_N_】5/12.5=√(Tmax/8)→0.4×0.4×8=Tmax=1.28

午前中に1時間作業作業済みなので、残り0.28時間
問1小問(1)の残りのグラフの問に対する回答は、次のブログで。
 
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また、リンク先が切れている場合なども、ご容赦ください。
 
 

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コメント 2

T31

R4年(50回)ですがコメントがあります。可能であればアクションをお願いします。
【_I_】100/(ahv)^2→50/(ahv)^2ではないでしょうか
理由 2.5(m/s)×2.5(m/s)×8hr→50(m/s)^2・hrより
【_J_】A(8)=√(ahv1^2/T1+ahv2^2/T2+ahv3^2/
 →=√((1/(8)(ahv1^2×T1+ahv2^2×T2+ahv3^2×T3)でないでしょうか。ご確認宜しくお願いします

by T31 (2023-10-07 23:57) 

ちょまぷ

T31様、コメントありがとうございます。ご指摘のとおりです。修正しました。
by ちょまぷ (2023-10-08 14:13) 

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