公表された令和2年度の労働衛生コンサルタントの筆記試験問題の記述式科目「健康管理」の回答を作っています。

今日は問3の情報機器作業における労働衛生管理について、小問(8)から(10)。

問3 近年、パソコンなどの情報機器の技術的発展に伴い、「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」が発出されるなど、データ入力や文章作成等のオフィスワークの形態も変化している。
情報機器を扱う作業の労働衛生に関する以下の設問に答えよ。

(8)高齢者が情報機器作業に携わる場合に配慮すべき事項について簡潔に述べよ(200 字程度まで)。
(9)テレワークで情報機器作業を行う労働者の長時間労働を防ぐための具体的な手法・配慮の例を三つ挙げよ。
(10)情報機器作業を行う労働者の健康診断で、業務歴・既往歴・自覚症状の有無の調査に加えて行う検査を二つ挙げよ。

 

小生の回答案



(8)高齢者が情報機器作業に携わる場合に配慮すべき事項について簡潔に述べよ(200 字程度まで)。

老眼対策:画面との距離と個人の視覚特性に応じて、矯正眼鏡を使用する。

老眼対策:文字サイズを上げたり、画面の輝度・コントラストを調整する。

作業姿勢:腰痛や50肩などにならないよう、画面・キーボードと椅子・机の位置を調整する。

照明:個人の特性に合わせて、明るさや室温を調整する。

作業時間・密度、教育・訓練などにも配慮。

 

ガイドラインの解説より

・見やすい文字の大きさや作業に必要な照度等は、作業者の年齢により大 きく異なる。作業者によっては作業の視距離に応じた矯正(眼鏡)が必要に なる場合がある。
・多くの情報機器作業の場合、文字サイズ、輝度コントラスト等の表示条件 は使用する機器の設定により調整することが可能であり、作業者にとって見 やすいように適合させることが望ましい。
・照明機器等も、天井に配置した全体照明とは別に必要となる場合は、局所 に作業用照明機器を配置することにより個人の特性に配慮した照度条件を 実現することが可能となる。
・作業時間、作業密度、教育、訓練等についても、高齢者の特性に適合させ る配慮が望まれる。
  


パソコン利用のアクション・チェックポイント
(9)テレワークで情報機器作業を行う労働者の長時間労働を防ぐための具体的な手法・配慮の例を三つ挙げよ。
①ログイン時間による業務時間の管理、
②長時間姿勢が固定されないよう休憩時間を取るような教育指導、
③作業量の監視やヒアリングによる作業時間と作業量の調整
  三つめが難しいかなぁ。。突然、時間管理の話に飛ぶので、面食らった。



(10)情報機器作業を行う労働者の健康診断で、業務歴・既往歴・自覚症状の有無の調査に加えて行う検査を二つ挙げよ。

 視力検査、上肢の運動機能の検査(医師の面接で、指を動かしたりする診察が該当するのかな?業者によっていは、握力測定を行っていますが、そちらは振動障害の検査みたいです)





問4は、また後日。




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