労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。
R02健康管理 記述式試験の回答⑧ [労働衛生コンサルタント過去問:健康管理]
公表された令和2年度の労働衛生コンサルタントの筆記試験問題の記述式科目「健康管理」の回答を作っています。
今日は問3の情報機器作業における労働衛生管理について、小問(5)から考えてみます。
問3 近年、パソコンなどの情報機器の技術的発展に伴い、「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」が発出されるなど、データ入力や文章作成等のオフィスワークの形態も変化している。
情報機器を扱う作業の労働衛生に関する以下の設問に答えよ。
情報機器を扱う作業の労働衛生に関する以下の設問に答えよ。
(5)情報機器作業における椅子と机に関して、望ましい要件を述べよ(300 字程度まで)。
(6)一連続作業時間及び作業休止時間の目安について述べよ。
(7)情報機器作業においては、長時間椅座位姿勢を続けることによる腰痛のリスクがある。腰痛のリスクに対処するうえで留意すべき作業姿勢やその場で実施できる対策などについて述べよ(300 字程度まで)。
小生の回答案
(5)情報機器作業における椅子と机に関して、 望ましい要件を述べよ(300 字程度まで)。
絵で描くと、こんな感じになるように机と椅子を調整する(笑)
①ディスプレイと目との距離は40cm以上②ディスプレイの高さは、眼よりちょっと下がった感じ
③腕を真下に垂らして、肘の角度は90度以上
④背中がまっすぐになる(背筋がのびる)
⑤膝裏に余裕・隙間があり、足裏は床につくように、椅子の高さを調整。
A.足裏全体を床に接する。
B.手指の入る程度のゆとり、膝の裏側が圧迫されない。
C.椅子の高さを調整し、深く腰を掛ける。
D.安定性のよい移動の容易な椅子(5 脚)
E.背もたれの高さ、角度調整可能・背もたれに背をのばす。
F.表示面の上端を見下ろす角度(俯角):10 度程度あるいはそれ以下
G.表示面との視距離:40cm 以上
H.ひじの角度:90 度、またはそれ以上の適当な角度とする。
I.画面下端との角度:30 度以内
J.椅子の高さ、(膝位面の高さ-2cm)/身長=0.23( 座った場合 2cm 程下がる)
K. 画面の輝度やコントラスト調節ができるときは好みのレベルに調節 する
L.時々立ち上がって伸びをしたり座り直したりする
B.手指の入る程度のゆとり、膝の裏側が圧迫されない。
C.椅子の高さを調整し、深く腰を掛ける。
D.安定性のよい移動の容易な椅子(5 脚)
E.背もたれの高さ、角度調整可能・背もたれに背をのばす。
F.表示面の上端を見下ろす角度(俯角):10 度程度あるいはそれ以下
G.表示面との視距離:40cm 以上
H.ひじの角度:90 度、またはそれ以上の適当な角度とする。
I.画面下端との角度:30 度以内
J.椅子の高さ、(膝位面の高さ-2cm)/身長=0.23(
K.
L.時々立ち上がって伸びをしたり座り直したりする
(6)一連続作業時間及び作業休止時間の目安について述べよ。
一連続作業時間が1時間を超えない
作業途中、1,2回の小休止
次の連続作業までに10~15分の作業休止
(7)情報機器作業においては、 長時間椅座位姿勢を続けることによる腰痛のリスクがある。 腰痛のリスクに対処するうえで留意すべき作業姿勢やその場で実施 できる対策などについて述べよ(300 字程度まで)。
この記述は、ガイドラインには無いのですが、上記の設問などの理由を考えるとよいのかなと思います。
猫背などにならないよう、背筋を伸ばして座ること。腰に負担がかからないよう、椅子と机の高さを調整し、まっすぐに画面・キーボードに向かう。
その場で実施できる対策としては、情報入力作業の休憩時にストレッチ体操を行ったり、時々立位姿勢での作業を取り入れる。
その場で実施できる対策としては、情報入力作業の休憩時にストレッチ体操を行ったり、時々立位姿勢での作業を取り入れる。
小問(8)~(10)は、明日また。
情報機器作業を快適に―厚生労働省ガイドラインに基づく情報機器作業従事者用テキスト
- 出版社/メーカー: 中央労働災害防止協会
- 発売日: 2020/03/01
- メディア: 単行本
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