本日開催された「令和3年度 第1回化学物質のリスク評価に係る企画検討会」の資料が公開されておりますのでご紹介します。

議事
(1)令和2年度の労働者の健康障害防止に係る化学物質のリスク評価の実績 について
(2)職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会報告書について
(3)令和3年度の労働者の健康障害防止にかかる化学物質のリスク評価実施方針について
(4)令和3年度リスクコミュニケーションの進め方について

(1)の「令和2年度化学物質リスク評価の実績」についてですがとても判りやすいパワポが付いていましたので、ご覧ください。
資料1-3 令和2年度化学物質のリスク評価結果(報告)
心の声[最初から、これ見せて欲しいよね]

(2)に関しては、「個別規制から自律管理に」など、いろいろな言い方がされていますが、
「特定の化学物質に対する個別具体的な規制から、危険性・有害性が確認された全ての物質に対して、国が定める管理基準の達成を求め達成のための手段は指定しない方式に大きく転換資料2 化学物質規制の見直しについて(職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会報告書のポイント)
と言う表現になっています。


移行期間を十分に取りながら、化学物質による健康被害が無くなる方向を、今後も模索して行くことになるのだろうと思います。

 

また、こちらの資料は、判りやすいので、
資料1-4 リスク評価の実施状況(令和3年9月現在)の概要

労働衛生コンサルタント「衛生工学」の勉強の題材としては、2枚目の「リスク評価を導入した平成18年度以降、これまで28物質を特化則に追加」の一覧の物質について、何がどんな労災になったのか?、その結果、どんな規制が追加されたのか?といったことを考えると、良い勉強になるのでは無いかと思います。


 


例えば、「1,2-ジクロロプロパン」がきっかけで、特別有機溶剤といった、有機則から特化則に規制がシフトしたこと、とか、「オルト-トルイジン」がきっかけで、経皮ばく露のリスクにおいて、化学防護手袋の選択が重要であるという認識が広がった、とか。

 

歴史を知ることで、規制の意味合いの理解が深まるので、生きた知識になるのでは無いかと思います。


  



  



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