年末で仕事納めも済みましたので、一年の法令改正情報を振り返ってみました。



今年は、なんといっても、特化則・金属アーク溶接関連の改正の段階施行で、忙しかった方々も多かったのでは無いかと思います。また、石綿関連の改正も、段階施行に入っており、ずい道工事のガイドラインの改正も施行されるなど、粉じんによる健康障害の規制強化が続いた一年でした。




また、化学物質管理のあり方に関しては、個別物質の規制から自律管理に向けた動きが具体化しており、年末12/16には、表示通知対象物質の234物質追加のパブコメが発出されております。




来年度は、化学物質の自律管理に向けた議論が更に具体化していくことが、予想されますね。


 


来年も、改正情報をしっかりフォローして整理し、可能な範囲で提供してゆきたいと思いますので、当ブログをよろしくお願いいたします。


 


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以下、各法令改正のポイントです。





法令関係


・自律管理に向けた法整備が開始 JnioshのHP


  表示・通知対象物質 2-300件/年 増加が始まる


 


・溶接ヒューム 規制開始     リーフレット


 R4/3/31までに下記を実施


  金属アーク溶接を行う屋内作業場での


  個人ばく露測定とその記録・保存


  測定結果に応じた防護係数の保護具の選定・着用


 R5/4/1から


  半年に一回、上記で選定し使用している呼吸用保護具のフィットテスト


 


・解体工事・補修工事でのASB規制強化(段階施行)


  石綿則関係法令(厚労省)


 R3/4/1から


  一定規模以上の解体工事・特定設備の補修工事について、


    石綿含有の調査・掲示


  Level2以上の石綿について、計画の届出


  工事中のばく露防止・飛散予防措置の強化    など   


 R4/4/1から


  調査結果の報告


 R5/10/1から


  石綿含有の調査を資格者に限定


※一人親方の家族や周辺作業員・関連業務への障害予防措置拡大も検討開始


 


 


・粉じん作業を行う坑内作業場の対策強化  厚労省 報道発表


  R3/4/1から、ずい道等建設工事における粉じん対策ガイドラインの改正


  ・「ずい道等の掘削等作業主任者の職務」を追加


  ・「粉じん発生源に係る措置」の強化


  ・「換気装置等による換気」の強化


 


・事務所則の見直し・改定   リーフレット


  照度基準    「一般的な事務作業」で300ルクス以上 R4/12/1~


  室温基準     17~28℃ → 18~28℃      R4/4/1~


  トイレの構造・数などの規制             R3/12/1~


 

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