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労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
 
労働衛生工学(記述式)過去問【更新】R04分追加完了
健康管理(記述式)過去問R03分まで[R04分連載開始]
 
労働衛生工学:記述式の出題ポイント 索引【更新】
(各種労働衛生関係の講習会での修了テスト問題から編集)
  

事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。

 
口述試験:衛生工学の情報のまとめ(クリックすると開きます)
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。

「個人サンプリング法」と「溶接ヒュームの測定」の比較 [講習会情報]

個人サンプリング法講習を受けた際に、混乱するので説明を省いたヶ所がありました。 同じ「個人サンプラーを装着」して行う測定であるが、個人ばく露の評価を行うことが、特化則で義務化された「溶接ヒュームの測定」です。 溶接工.jpg  測定は義務づけるが、局所排気装置などで作業環境の改善を行うと,溶接シールドガスも飛散してしまう為、溶接作業が成り立たないため、法65条の「作業環境測定」ではなく、法22条の個人ばく露の評価と言うこととし、ばく露測定結果から、要求防護係数を上回る指定防護係数を選択して使用させる。使用の管理と年1回のフィットテストが義務化されています。   「個人サンプリング法」と、この「溶接ヒュームの測定」を比較してみることで、両者の違いから、「個人サンプリング法」の特徴を、クローズアップしてみたいと思います。

溶接ヒュームとの比較.jpg


  個人サンプリング法
C・D測定
基準など ①作業環境測定基準
  (安衛法
65条
②作業環境の
気中濃度測定
測定対象
労働者数
均等ばく露作業」毎に
 5名以上
測定時間
①「均等ばく露作業」の全時間が原則
(片付け作業を含めるかは測定士の判断)
2時間まで短縮可能
(ばく露の程度が時間で均一な場合)
③作業者が5人未満の場合、
 分割サンプリングが可能
測定結果の
 評価
①作業環境評価基準に基づいて
 測定値を
統計処理して、第一評価値、
第二評価値を求め、管理濃度と比べて
管理区分を決定する。
②基準値は「管理濃度
測定結果の
 活用
管理区分が下がるような改善が義務
 第三→第二→第一
測定頻度 6月毎に1回
その他  
 
  溶接ヒュームの測定
個人ばく露測定
基準など ①特化則38条の21
 (安衛法
22条
②空気中の溶接ヒューム濃度を
 
個人ばく露測定により測定
 (呼吸域)
測定対象
労働者数
「均等ばく露作業」毎に
 
2名以上
測定時間
①金属アーク溶接等の作業の全時間。
準備・研磨・片付け作業も含めて、
  「アーク溶接作業等」
②測定時間の短縮の措置は無い
分割サンプリングは不可
測定結果の
 評価
①測定値は統計処理せず。
 
そのまま基準値と比べる
 複数の測定値の、
最大値を用いる。
②基準値は、Mnの管理濃度と同じ
 
管理濃度とは呼ばない
測定結果の
 活用
基準値を超えている場合に、
①全体換気などの対策検討、あるいは、
定められた性能の呼吸用保護具の装着と、装着の管理の義務
測定頻度 作業ヶ所毎に1回。
溶接方法・換気などの作業状況を変えた場合、再測定
その他 B測定、D測定に相当する、短時間高濃度の測定はない
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