皮膚等障害化学物質への有効な保護具の選択等に関する意見交換会(東京Web①)を聴講しました。


https://mhrt-r05-dermalppe.spiral-site.com/

基調講演の資料も、このページにアップされていますので

参考にしてください。

(1)皮膚等障害化学物質等の接触の防止について(仮題)

 講師:厚生労働省担当官

 基調講演資料①

(2)皮膚等障害化学物質の選定のための検討会での検討結果報告(仮題)

 講師:独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 豊岡 達士

 基調講演資料②

 

パネルディスカッションでは、沢山の質疑応答があり参考になりました。

議事録と答えきれなかったQ&Aについては、後日、同じサイトにアップされていますので

注目していきたいです。


【気になった意見】

CRAの結果、接触するリスクの低いケース

①万が一、飛散したときの防護

②使用する時間が短い

高価で、作業性の悪い、化学防護手袋にこだわる必要はないという意見が出されており、

厚労省・JNIOSHの方も、特に異論を唱えていませんでしたので、

注目すべき見解だと思います。


調べてみると、

保護手袋メーカー アゼアス(株)さんの

アンセル化学防護手袋 透過データには、


透過破過時間のランクで、

10分以下     推奨しない

10~60分まで  飛沫保護機能

60~240分   通常保護機能

240分以上    優れた保護機能

と、ランク付けされていますので、

参考になると思います。

 
その他のコメント

ユーザー代表の立場の、最川さんのコメント

「製造元が、使い方を説明するべきであり、どんな保護手袋がよいのかを示すべき」

 

化学品メーカー代表の立場の、日化協 山口さんのコメント

「末端ユーザーの皆さんが、手袋を化学物質が手袋を透過するという事実をほとんど気にとめていないという実態が心配」

 

 

まとめに代えて

安衛検での提言をあげておきます。

 

1.保護手袋の選択や保護具使用の教育

・Group1(356物質)について、半数強について耐透過性データが確認できない状況。

・耐透過性情報がない物質については、その物質と物性(分子量、LogKow、官能基、粘性等)や液性(酸・アルカリ)が近い物質を参照したり、それらを入力して皮膚透過量を推定するアプリケーションなどを活用すれば適切に防護手袋を選択できる。

・今後、皮膚吸収物質の一覧を明示することで、保護具メーカーが保有する耐透過性データや各事業者で実施された透過性試験の結果を開示し、適切な保護具の選定に活用することで、経皮ばく露防止に努めていくことが必要。

 

2.皮膚吸収性有害物質に関する教育等

 

・皮膚吸収性有害物質Group1,2それぞれで留意すべき特徴等について、現場管理者等への教育や教材の作成が必要。

 
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