私の回答案を紹介しますが、誤答・誤解については、コメント欄でご指摘いただけると助かります。
令和4年までの受験区分保健衛生の記述式科目「健康管理」の過去問については、こちらのリンクをご参照ください。→→健康管理(記述式)過去問R03分まで
令和4年度の「健康管理」問題は各問とも、専門分野の幅広い正確な知識を問う問題になっています。
問1「放射線の有害性について」
問2「インジウムの有害性と対策について」
問3「メンタルヘルスについて」
問4「健康診断全般について」
引き続き問3「メンタルヘルスについて」を勉強します。
今回は、小問(6)と(7)です。
問3 近年、職場環境が大きく変化しているなかで、仕事や職場に起因する悩みや強いストレスに対処するための労働者のメンタルヘルス対策が重要となっている。それに関し、以下の設問に答えよ。
(1)・・・(2)・・・(3)・・・
(4)・・・(5)・・・
(6)メンタルヘルスケアにおいて重要な「4つのケア」について、それぞれ50 ~ 150 字程度でそれらの内容を説明せよ。
(7)メンタルヘルスの問題により休職した労働者が職場に復帰する場合、復職者の所属する部・課が心がけるべきこと、及び組織としてあらかじめ準備すべき支援体制について、100 字程度で述べよ。
(8)メンタルヘルスに関する個人情報が適切に保護されないとどのようなことが起こりうるか、例を二つ挙げよ。
(9)事業者は、労働者に対してメンタルヘルスに関する情報を理由とした不利益な取扱いをしてはならない。この場合の不利益な取扱いにはどのようなものがあるか、二つ挙げよ。
今日の、小問(6)と(7)もChatGTPにも回答させてみましたが、小問(6)については、明らかに誤答と思われる回答が出てきました。
先ずは小問(6)
(6)メンタルヘルスケアにおいて重要な「4つのケア」について、それぞれ50 ~ 150 字程度でそれらの内容を説明せよ。
【私の回答案】
私の回答案
Googleで検索!
https://kokoro.mhlw.go.jp/usagi/ug008/
うさ美先輩が教えてくれます(^_^)。
1)「セルフケア」は、私たちが自分自身で行うことのできるケア。働く人が自らのストレスに気付き、予防対処し、また事業者はそれを支援すること。
2)「ラインによるケア」は、管理監督者が行うケア。日頃の職場環境の把握と改善、部下の相談対応を行うことなど。
3)「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」は、企業の産業医、保健師や人事労務管理スタッフが行うケア。労働者や管理監督者等の支援や、具体的なメンタルヘルス対策の企画立案を行うことなど。
4)「事業場外資源によるケア」は、会社以外の専門的な機関や専門家を活用し、 その支援を受けること。
【ChatGTPへの質問と回答】
Chat_GTPへの質問は、問題文と同じ文章を入力しました。
【回答】
【プライマリーケア】
一次医療機関において、一般的な健康診断や相談に対応すること・・・
【セカンダリーケア】
専門的なメンタルヘルスケアを提供する医療機関や専門施設において、精神疾患の診断や治療・・・
【サポートケア】
患者やその家族、周囲の人々が、病気や治療に伴って抱える問題に対応すること・・・
【リハビリテーションケア】
病気や障害によって、社会生活や職業生活が困難になった患者に対し、社会復帰や自立支援のための支援・・・
と、全く厚労省の言う「4つのケア」とは異なる内容でした。ちょっとビックリしますね。日本だけ特殊な状況なのでしょうか?
(7)メンタルヘルスの問題により休職した労働者が職場に復帰する場合、復職者の所属する部・課が心がけるべきこと、及び組織としてあらかじめ準備すべき支援体制について、100 字程度で述べよ。
厚労省の「メンタルヘルス対策における職場復帰支援」を参考に回答を考えてみます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055195_00005.html
組織としてあらかじめ準備すべき支援体制ということですから、ガイドラインの
「復帰プランの作成」に書かれている、監督者・人労担当・産業医と保健スタッフの役割を書けば良いのかと考えました。
ガイドラインの「職場復帰支援プランの作成」は、以下の通りです。
職場復帰支援プランの作成
以下の項目について検討し、職場復帰支援プランを作成します。
(ア)職場復帰日
(イ)管理監督者による就業上の配慮
・業務サポートの内容や方法、
・業務内容や業務量の変更、
・段階的な就業上の配慮、
・治療上必要な配慮など
(ウ)人事労務管理上の対応等
・配置転換や異動の必要性、
・勤務制度変更の可否及び必要性
(エ)産業医等による医学的見地からみた意見
・安全配慮義務に関する助言、
・職場復帰支援に関する意見
(オ)フォローアップ
・管理監督者や産業保健スタッフ等によるフォローアップの方法、
・就業制限等の見直しを行うタイミング、
・全ての就業上の配慮や医学的観察が不要となる時期についての見通し
(カ)その他
・労働者が自ら責任を持って行うべき事項、
・試し出勤制度の利用
・事業場外資源の利用
【私の回答案】
管理監督者・人事労務スタッフ・産業保健スタッフ等が連携し、業務サポートの内容や方法、業務内容や業務量の変更、段階的な就業上の配慮、治療上必要な配慮などを検討し、計画する。個人情報にも配慮しつつ、受け入れる職場内で、メンタルヘルスについての学習や復職支援計画の周知を行い、職場のメンバーの理解も求めておく。
【ChatGTPへの質問と回答】
Chat_GTPへの質問は、問題文と同じ文章を入力しました。
【回答】
令和4年までの「労働衛生工学」の過去問については、こちらの過去ブログをご参照ください。
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