二日目の実習は、GC/MC。コンパクトなQ-MSが普及して、私が分析の担当だった20年前から比べて、一番簡易になった分析法かもしれません
スペクトルのデータベースも整備されて、同じ条件なら、MSスペクトルの分子イオン解列機構などを知らなくても、既知成分なら悩むことがなくなっています。
機器の説明と、サンプル調製なども簡単で、三日間で一番楽チンかもしれません。
測定も、ヘッドスペースで試料溶液を入れた容器の上の気体を、マイクロシリンジで取るだけ。集合写真などを取る余裕も有り。



個人的には、誘導体化してGC-MSとか、もう少し、測定の課題があっても良いのかなとか思いました。企画する方は大変かもしれませんが、なにかヘッドスペースで計れるモノを自由に選んで定性分析するとか出来たら、MSの方も理解が進んだのかなと思いました。
例えば、塩水とか、砂糖水とかをマトリックスにしたときに、ヘッドスペースとの気液平衡に影響があるか?とか、臭いのあるモノ、ジュースとかお酒とか香水とかの香り成分とか?

マスクロの面積での相関係数も高く、技術の進歩を感じました。
20年前は、GC-MSで定量なんて、イオン開裂の再現性があるのかないのかが怪しくて採用できなかったと思いますが
装置の安定性が進化したことと、ヘッドスペースを用いることで、イオン源の汚染や劣化が減ったんだろうなと思います。



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