(2)ある作業者が一日の作業でA,B及びCの3種類の振動ばく露作業を行う場合を考える。3種類の振動ばく露作業それぞれで使用する振動工具のahv(設問(1)における破線部のahvと同じ)及び作業時間は表2の通りになる。
①日振動ばく露量A(8)を5.0m/s2以下とするために作業Cで使用する振動工具の最大使用可能時間[分]を、計算過程を示し、求めよ(有効数字2桁)。
②実際の作業では、一日当たりの作業Cの作業時間は90分かかることが判明した(表3のとおり)。
このときの日振動ばく露量A(8)及び振動ばく露限界時間TLを計算過程を示し、求めよ(いずれも有効数字2桁)。
③上記②に従い作業Cの作業時間を90分として、一日当たりA,B及びCの3種類の振動ばく露作業を行うとする。一週間の就業日数が5就業日で、一日の就業時間が8時間である場合(週40時間)に、一週間当たりの日振動ばく露量Aw(8)が5.0m/s^2を超えないようにするためには、振動ばく露作業を実施できる日数を、一週間で最大何日間としたらよいか、計算過程を示し、答えよ。
ただし、振動ばく露作業を実施する日は、A,B及びCの3種類の振動ばく露作業を行い、各作業における一日当たりの作業時間は変更できないものとする。
作業Aについては、ahvの二乗[×]時間=9.0×9.0×
作業Bについては、ahvの二乗[×]時間=6.0×6.0×30分
作業Cの作業時間をX分とすると、
振動の合計値A(8)は、SQRT{(9.0×9.0×120+ 6.0×6.0×30+5.0×5.0×X)/480}
A(8)の制限値は5.0なので、
5.0>SQRT{(9.0×9.0×120+ 6.0×6.0×30+5.0×5.0×X)/480}
25> (9.0×9.0×120+ 6.0×6.0×30+5.0×5.0×X)/480
25×480> (9.0×9.0×120+ 6.0×6.0×30+5.0×5.0×X)
12000>9720+1080+25X
1200>25X
48>X
= SQRT{(9720+1080+2250)/(240)}
=SQRT(13050/240)
=7.3
振動作業の合計時間は240分=4時間なので
A(8)=7.3×SQRT(240分/480分)=7.3/1.4=5.2
∴A(8)=5.2
∴TL=3.6
作業A、B,Cの合計時間は、4時間ですが、3.6時間までしか作業してはいけないという結果です。
上記の計算を週40時間=として計算し、週Y日作業するとすると、
作業Bについては、ahvの二乗[×]時間=6.0×6.0×
SQRT{(9.0×9.0×120×Y+ 6.0×6.0×30×Y+5.0×5.0×90×Y)/2400}
A(8)の制限値は5.0なので、
5.0>SQRT{(9720Y+1080Y+2250Y)/2400}
25> (13050Y)/2400
25×2400> 13050Y
60000÷13050>Y
4.59>Y
週4日であれば、作業可能となる。
一応これで、令和二年分の解答を一通り作成できました。