GW前に昨年2022の労働衛生コンサルタント試験を使って勉強しました。私の回答案を紹介します。誤答・誤解については、コメント欄でご指摘いただけると助かります。

 

令和3年以前の「労働衛生工学」の過去問については、こちらの過去ブログをご参照ください。

   

「#労働衛生工学」の【問4】を、前回に続き勉強しています。

 

【問4】 

 

 図に示す同一の2台の囲い式フードを設置した局所排気装置について、以下の設問に答えよ。

 
今日は、小門(3)から
 

(3)上記の囲い式フード2台(各々の排風量は(1)の値と同一とする。)を接続した排風機の上流の点(B 点)での静圧を-554 Pa、下流の点(C 点)での全圧を175 Pa とするとき、B 点での全圧[Pa]と速度圧[Pa]及びC 点での速度圧[Pa]と静圧[Pa]を計算せよ。

 ただし、フードと排風機の間には、ほかに気流の出入はないものとする。

 

合流後の排風量は、(1)で求めたQの2倍

  Q(B)=64.7m3/分

B地点の断面積は

  0.15*0.15*3.14=0.707m2

B地点の流速は、

  64.68/0.7065/60=15.25   15.3m3/分

B地点での速度圧は

  Pv(B)=15.25*15.25*0.6=139.7  140Pa

B地点での全圧は、

  静圧+速度圧=ー554+140=-414  ー414Pa

C地点での速度圧は、B地点と同じ

                   140Pa

C地点での静圧は、排気系の全圧=速度圧+静圧なので

  175=139.7+静圧(P(C))  → 35.3Pa

 

(4)排風機前後の静圧の差Ps[Pa]を求めよ。

 

(3)で計算した通り、35.3-(-414)=479   449Pa

 

(5)得られた排風量Q[m3/min]と静圧の差Ps[Pa]を用いて、この局所排気装置のダクト系の必要排風量と静圧を計算し、解答用紙の空欄に記入せよ。

 

 問3にヒントがあって、ファン選定に使う静圧は、吸引ダクトと排気ダクトの静圧差から、速度圧を差し引いた値をつかいます。

 必要排風量は、囲い式フードが二台分なので、(1)の2倍

 32.3×2=64.6m3/分

静圧は、(4)で求めた、Psから速度圧140Paを差し引いた値

  449ー140=339 309Pa

通常、局所排気装置を設計して、排風機を選定するときには、ダクトの静圧差をそのまま使うことが多いのですが、定義は、「排風機前後の全圧差(=静圧差から、速度圧を差し引いた値」なのでそうです。静圧差をそのまま使う場合は、安全サイドに寄せた排風機の選択になると、沼野の御本に解説がありました。(「新やさしい局排装置設計教室」p316)

 

(6)解答用紙に示した「図使用予定の遠心式ファンの性能表」に(5)で求めた値を×印で図示し、それらを結んだ線を実線で図示せよ。ただし図は両対数で示されており、(5)で求めた値のうち、図の表示範囲外である場合は記入の必要はない。

 

 この問題も、公表問題には、解答用紙が添付されていないので、どんな図があったのかわからないのですが、両対数のグラフだと、補助メモリ線が細かく書けなかったので、自作エクセルの両軸真数のグラフに書き込んでいます。基本的には、同じ傾向なので。

 

続きます。

 
 
最後まで読んで頂きありがとうございます。 下記のリンクをポチっとクリックして頂けると更新の励みになります。
 
にほんブログ村  
 
 
資格・スキルアップランキング
 
#労働衛生コンサルタント,#口述試験,#試験対策,#労働衛生工学,#筆記試験,#記述式試験
#局所排気装置, #局排装置計算書, #ダクト, #圧力損失, #全圧, #静圧, #速度圧,
 
尚、あくまで、個人学習用のmemoとして紹介しておりますので、誤答、誤字脱字などについては、ご容赦いただきますようお願い致します。
間違った箇所をコメントでご指摘頂ければとてもありがたいです。
また、リンク先が切れている場合なども、ご容赦ください。