労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタントの筆記試験まで、一ヶ月を切りましたね。そろそろ、受験される方のお手元に、受験票が郵送されてきている頃だと思います。


今回は、H27年実施の局所排気装置計算書の問題、問3、です。


今日は、小問(4)(5)スロット式フードの注意点についてですね。


【設定】


有機溶剤を取り扱う作業場に設置されたスロット型フード、吸引ダクト、空気清浄機、ファン、および、排気ダクトで構成される局所排気装置(ダクトはすべて円形ダクト)について、以下の設問に答えよ。スロット型フードは、図1に示すように3台のテーブルに設置されている。スロット型フードの構造の詳細を図2に示す。


計算は有効数字3桁で行い、回答は3桁目の四捨五入して有効数字2桁で答えよ。但し、局所排気装置計算書については、計算は4桁以上で行い、解答欄には有効数字3桁で解答を記入せよ。


設問(1)と(2)では、計算過程を示すこと。なお、空気密度は1.20Kg/m3とする。



この年は、局所排気装置計算書の結果を使わずないので、気を取り直して小問(4)、(5)に望めば良いです。


  


(4)スロット型フードを用いる利点および欠点を、それ以外のフードと比較してそれぞれひとつづつ述べよ
 
回答例:
【利点】
スロットの近傍では、小風量で運転が可能。
 
【欠点】
補足面が、スロットから上下や後方に離れると、極端に風速が落ちるため、有害物質の飛散が大きくなる。作業姿勢や作業位置を厳密に決めないと、排気の効果が低い。また、スロットの両端で、風量が低下する。
 
など
 
(5)テーブルで作業するとして、更にどのような改善策が考えられるかを述べよ。
 
回答例:
テーブルの両サイドにも囲いを設けることで、実質的な補足面を小さくすることで有機溶剤の周辺への拡散を抑える。
また、作業位置が上下に変動する場合は、スロットの位置を複数設けて切り替えるなどの方法があるが、テーブル上に対象物を置いて作業するのであれば、有機溶剤の比重が空気より重く、下降することも考えると、テーパーの位置を下げて、作業台上面に近づけることも有効と考えられる。


 


  


 


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