GW前に少し余裕が出来たので、昨年2022の労働衛生コンサルタント試験を使って勉強しています。私の回答案を紹介しますが、誤答・誤解については、コメント欄でご指摘いただけると助かります。

令和3年以前の「労働衛生工学」の過去問については、こちらの過去ブログをご参照ください。

 

さて、科目「#労働衛生工学」に取りかかります。

試験問題の構成は、例年通りですね。

第一問が、特化物の、作業環境管理と作業管理の法令と実務手法について

第二問が騒音振動の作業管理のどちらかから出題

第三問と第四問は、両方とも局所排気装置の設計に関する問題で、

 今年は、第三問が、局所排気装置の設計計算書を作る問題、

 第四問が、シンプルな圧損計算とファン選定の問題でした。

 
構成は、過去問と大きく変わっていませんが、問1の「特化物管理の詳細規定・技術指針」に集中した設問には、過去問に比べて難易度が上がったと感じられた方も居るかも知れません。
 

【問1】 職場における有害物管理に関する以下の設問に答えよ。

(1)金属アーク溶接等作業が屋内にて継続して行われている。換気装置の風量増加による効果を確認するため、労働者の身体に装着する試料採取機器を用いる方法(個人ばく露測定)により空気中の溶接ヒュームの濃度の測定を実施した。測定は、ばく露される溶接ヒュームの量がほぼ均一であると見込まれる作業(均等ばく露作業)に従事している労働者a ~ e の5名について、上記の方法により労働者の呼吸する空気中の溶接ヒュームを対象とした。その結果、下記に示した吸入性粉じんに含まれる溶接ヒューム中のマンガン濃度が得られた。

  

溶接ヒューム中のマンガン濃度[mg/m3]

労働者a

労働者b

労働者c

労働者d

労働者e

1.0

0.8

0.6

0.4

1.2

 

この均等ばく露作業に従事する労働者5名が使用する有効な呼吸用保護具を選定するための要求防護係数を求めよ。また、要求防護係数から選定した適切な呼吸用保護具を、下記の①~⑤のうちから該当するものを全て選び、その理由を記せ。


① 全面形面体電動ファン付き呼吸用保護具 S 級PL 3 (指定防護係数1000)

② 全面形面体電動ファン付き呼吸用保護具 A級PL 1 (指定防護係数19)

③ 半面形面体電動ファン付き呼吸用保護具 S 級PL 3 (指定防護係数50)

④ フード形又はフェイスシールド形電動ファン付き呼吸用保護具

S 級PL 1 (指定防護係数11)

⑤ 使い捨て式防じんマスク DL 1 (指定防護係数4)

 

 

さて、私の回答案ですが、

溶接ヒュームの個人ばく露測定による、保護具選定には統計的な手法は使わず、最大値にて保護具の性能を選定するのがポイントと思います。

 

平均値だと②OKになってしまうのが、引っかけです。

 

単純に、5回の個人ばく露測定の最大値を用いて

必要防護係数=1.2÷0.05=24なので、

指定防護係数が24以上の①と③を使うこと、となります。

 

【参考】

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000099121_00001.html

パンフレットhttps://www.mhlw.go.jp/content/11305000/000654441.pdf【ページ4】

「溶接ヒュームの濃度の測定の結果得られたマンガン濃度の最大の値(C)を使用し、以下の計算式により「要求防護係数」を算定します。」

 
 
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