労働衛生コンサルタント

記述式 労働衛生工学の試験問題の傾向を数回に渡って載せます。


第二回は(問1)について。


前回載せたように、問1は、有害物質に関しての法規制・評価基準と対策について、問われることがほとんどです。有機溶剤や粉じんの対策を実施した経験のある方にとっては、馴染みやすい質問ですが、比較的新しい事例からも出題されています。


法改正のきっかけとなる、労働疾病の事例に関心を持っていることが重要だと思います。

厚労省の諮問委員会での議論を読むのも参考になると思います。


表 問1の出題傾向





 
 
 
問1


2011
H23
39回
防塵マスク 捕集原理・使用法
      防護係数とガス透過から暴露量の計算



2012
H24
40回
化学物質リスクアセスメント (用語定義)
ばく露量の計算と評価・判定 



2013
H25
41回
~~(データなし)~~


2014
H26
42回
~~(データなし)~~


2015
H27
43回
ろ過式呼吸用保護具(捕集原理)
 使用上の注意(有機・粉じん)



2016
H28
44回
化学物質リスクアセスメント・暴露評価事例
SDSを解読し、対策を提示



2017
H29
45回
有害物質管理全般
・粉じん/ばく露対策/溶接(光線・粉じん・熱)



2018
H30
46回
有害物質管理全般
・作業環境管理区分/リスクアセスメント/粉じん/



2019
R01
47回
有害物質管理全般
 (評価/粉じん/マスク分類/CRA)



2020
R02
48回
イラストを見てのKYT (衛生の観点で) 有害物質管理の知識  (特化物) 作業環境測定の知識  (混合物・管理区分決定)




粉じんについての設問が多いのは、じん肺が疾病として重要であると言うことですし、ここ数年、化学物質リスクアセスメントの設問が増えているのは、特別有機溶剤や、特化則対象物質の追加など、有機物の発がん性への対策が、物質毎の規制だけでは間に合わなくなってきていることを反映しているように思います。


私は作業環境測定士登録講習で用いる、「労働衛生の知識」で勉強しました。








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