労働衛生コンサルタント
記述式 労働衛生工学の試験問題の傾向を数回に渡って載せています。
第五回は(問3と問4)について。
問3問4は、どちらも局所排気装置の設計に係わる計算問題です。
どちらか一方は、圧損計算表を実際に埋めていく作業になっています。
局所排気装置の届出をしたことのある、空調設備屋さんなら、ほぼ楽勝の計算ですが、
今時は、自分で電卓で計算することはなく、表計算ソフトでちょちょっと書いているでしょうから
時間との闘いかもしれません。試験対策ではこの計算を練習することがポイントとなります。
もう一方は、もう少し、機械っぽい計算問題で、ファン特性(回転数・風量・静圧)やダクト内の圧力損失の原理に関した問題です。
ダクトに小穴を開けて、アネモマスターとピトー管を用いて、風速と静圧を求めるといった作業を行って、ファンの回転数・静圧特性と排風量の関係などが適正かどうかを点検しますので、届出と言うよりは、装置の点検に係わる計算の様にも感じます。局所排気装置の点検資格を勉強された方は、馴染みやすいかもしれません。
沼野先生の参考書をみっちり勉強することをお勧めします。
表 問3問4の出題傾向
問3 | 問4 | |||||||||
2011 | H23 | 39回 | 局排圧損、静圧バランス計算 圧力損失計算書 | スロット式ダクト設計 気中濃度の推定 | ||||||
2012 | H24 | 40回 | 局排設計 圧力損失計算書 | キャノピーフード設計 差圧計算 | ||||||
2013 | H25 | 41回 | ~~(データなし)~~ | ~~(データなし)~~ | ||||||
2014 | H26 | 42回 | ~~(データなし)~~ | ~~(データなし)~~ | ||||||
2015 | H27 | 43回 | 局排計算:スロット式フード 圧力損失計算書 | 局排計算:浄化装置 <物性的な計算> | ||||||
2016 | H28 | 44回 | プッシュプル換気:設計 | 囲い式フードと外付けフード 圧力損失計算書(粉じん) | ||||||
2017 | H29 | 45回 | 局排設計 圧力損失計算書 | 局排設計 ファンの特性と設計 | ||||||
2018 | H30 | 46回 | 局排設計 ファンの特性と設計 | 局排設計 圧力損失計算書 | ||||||
2019 | R01 | 47回 | 局排設計と評価 静圧・全圧・位置圧。 | 局排設計・静圧バランス 圧力損失計算書 | ||||||
2020 | R02 | 48回 | キャノピー型フードの設計計算 マノメータによる測定 | 局排計算装置計算書 囲い式フード開口面速度ムラ 枝分かれバランス | ||||||