労働衛生コンサルタントの筆記試験を受験される方を応援するために、過去問について、一問ずつ解いていきたいと思います。<<尚、回答例は小生の見解ですので、誤解誤答・ご不明な点についてはコメントにてご意見を頂きたいと思います。>>


労働衛生工学 第46回 問1の後半(4)と(5)です。

問 1 職場における有害物質の管理に関する以下の設問に答えよ。





4)取替え式防じんマスクの選択と使用において、顔面との密着性を確認する方法にはいくつかの方法があ る。それらを二つ以上列挙し、それぞれについて具体的に説明せよ。



呼吸用保護具の問題は、良く出ており、フィットテストのことも良く問われています。現場で疎かになっていることが多いという、出題者の問題意識かもしれませんね。


小生の回答案は3つ、このうち二つ書けばOKですが、三つ目を書いて加点があるのかどうかは不明です.(・_・)





①陰圧法・・・吸気口をゴム栓ffffいだ後に息を吸い、面体と顔面が吸いつけられるかどうか確認する。 









②陽圧法・・・排気口をゴム栓などで塞いだ後に息を吐いて、面体内に呼気が滞留することで面体が膨張するか どうか確認する。









③マスクフィッティングテスターを用いる。

このテスターは、試験粒子に普通の室内に浮遊している粒径0.3μm以上の粒子を用いる。被験者は試験を行う防じんマスクを着用する。 マスクの内外の空気を密着性試験用ガイドを用いて採取し、その中に含まれる粒子数濃度をパーテクルカウンターによって測定する。得られたマスク内外の粒子数濃度から、粉じんが面体内へ侵入する割合、すなわち侵入率(漏れ率)を求め、その漏れ率の値を表示盤に表示する。 1回の測定に要する時間は約1分間である。








問1の最後は、化学物質リスクアセスメントについて

この問題も、良く出る問題です。  






5)化学物質の有害性についてのリスクアセスメントを実施する際、リスクを見積もるための支援ツールが 国内外の複数の機関によって開発されている。これらの支援ツールのうち、一般に公開されているツール を三つ挙げて説明せよ。






コントロールバンディングは、一般名称ですが、商品名を挙げて簡単に特徴を説明するのがよいと思います。キーワードは、下記で赤字にしてみました。どこまで詳しく書くのか、時間も見ながら回答することになるので、試験中に焦りますね。



保健衛生の科目でも、良く問われている問題です。

保健衛生の問題も見ておくと、出題範囲の参考になるかと思います。

更に詳しい情報は、リンク先を参照してください。








化学物質の有害性情報、取扱い物質の揮発性・飛散性、取扱量から簡単にリスクの見積もりが可能。






主にサービス業や試験・研究機関などの化学物質取扱事業者に向けた簡易なリスクアセスメントツール。取扱い条件(取扱量、含有率、換気条件、作業時間・頻度、保護具の有無等)から推定したばく露濃度とばく露限界値(またはGHS区分情報)を比較する方法






欧州REACHに基づく化学物質の登録を支援するために開発された、定量的なリスクアセスメントが可能なリスクアセスメント支援ツール。欧州化学物質生態毒性および毒性センター(ECETOC)が開発。





業種別のリスクアセスメントシート

化学物質を取り扱う3業種の具体的な作業と代表的取扱い物質を反映したリスクアセスメント支援シート(中小規模事業場での使用を前提)。

  ・工業塗装、オフセット印刷とグラビア印刷、めっき










次の問2は、騒音振動ですね。また、後日。

問1と問2のどちらか得意な方の選択で良いと思います。


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