局所排気装置の計算問題で、最初に問われる排風量については、フードの形状毎に式が違いますので、覚えるのに苦労しますね。
沼野先生の「局排設計教室」でも多くのページを割いて解説されていますが、
沼野先生の「局排設計教室」でも多くのページを割いて解説されていますが、
昭和電機さんのパンフレットの図に、友人の作ったメモをつけてみましたので、参考にしてください。
http://www.showadenki.co.jp/
https://www.showadenki.co.jp/files/pamphlet/kankyou%205.pdf
※囲い式フード①
http://www.showadenki.co.jp/
https://www.showadenki.co.jp/files/pamphlet/kankyou%205.pdf
※囲い式フード①
フードに流れ込む空気の体積Q(m3)
=平均風速Vo(m/秒)×開口面積Ao(m2)
他に空気の入り口は無いので、
排風量Q(m3/分)=60秒×平均風速Vo(m/秒)×開口面積Ao(m2)
**囲い式フードの制御風速は、最小風速なので
平均風速Voと最小風速Vc(=制御風速)の比をkとすると
排風量Q(m3/分)=60秒×k×制御風速Vc(m/秒)×開口面積Ao(m2)
※外付け式フード②
排風量Q(m3/分)
(一般的な場合)
=60秒×開口面の平均風速Vo(m/s)×開口面積Ao(m2)
(法的要求:制御風速を満たす為に必要な排風量)
=60秒×制御風速Vc(m/s)×風速Vcの等速度面の面積Ac(m2)
Ac①=10×開口面から等速度面までの距X(m)の二乗+開口面積Ao(m2)
※フランジ付きの外付け式フード③
等速度面の面積Ac②を、フランジ無しのAc①の75%とみなす。
Ac2=0.75×{10×開口面から等速度面までの距離X(m)の二乗+開口面積Ao(m2)}
**外付け式フードを床や机の上に置いた場合④
等速度面の面積Ac③を、フランジ無しのAc①の場合の、半分くらいと考える
但し、0.5を掛けるのでは無く、等速度面までの距離X(m)の二乗の係数を10→5と半分にする。
※スロット式フード
排風量Q(m3/分)
=60秒×5.0×制御風速Vc(m/s)×開口面からの距離X(m)×スロットの長さ(m)
制御風速Vcを満たす等速度面の面積は、
全円柱と考えると、円周の長さ×円柱の高さ
円の周の長さ=円柱の高さ開口面からの距離(半径)×2×3.14
円柱の高さ=スロットの長さ
円柱の高さ=スロットの長さ
なので、
6.24×開口面からの距離X(m)×スロットの長さ(m)となりますが、
実験や、シミュレーションなどで、6.24→5.0くらいと見積もられていると理解しましょう。
令和二年の問題に、スロット式フードの等速度面の面積を計算する問題も出ています。 →回答例はこちら
スロット式フードの設置場所が、
フランジなどを付けて、3/4円柱にした場合は、約8割の4.1
床上の場合は、1/2円柱なので、約半分より少し大きめの2.8
部屋の角など、1/4円柱の場合は、1/4より少し大きめの1.6
を用いるのです。
去年も、各種フードの必要排風量の計算方法をまとめていますので、
https://chomapu-shikaku01.blog.ss-blog.jp/2020-10-03
そちらも参照してみてください。
#労働衛生コンサルタント,#口述試験,#試験対策,#労働衛生工学,#筆記試験,#記述式試験