労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。
9月8日の通達あれこれ [法令・通達情報※労働衛生]
いろいろ通達が出ているようなので、気になったものを3件ほど、ご紹介します。
1)労働基準関係
2)消費者庁の安全関係
3)高齢者対策
1)労働基準関係「長時間労働が疑われる事業場に対する令和元年度の監督指導結果を公表」
【平成31年4月から令和2年3月までの監督指導結果のポイント】
(1) 監督指導の実施事業場:32,981事業場 (2) 主な違反内容[(1)のうち、法令違反があり、是正勧告書を交付した事業場] ①違法な時間外労働があったもの:15,593事業場(47.3%) うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が 月80時間を超えるもの: 5,785事業場(37.1%) うち、月100時間を超えるもの: 3,564事業場(22.9%) うち、月150時間を超えるもの: 730事業場( 4.7%) うち、月200時間を超えるもの: 136事業場( 0.9%) ②賃金不払残業があったもの:2,559事業場(7.8%) ③過重労働による健康障害防止措置が未実施のもの:6,419事業場(19.5%) (3)主な健康障害防止に関する指導の状況 [(1)のうち、健康障害防止のため指導票を交付した事業場]
①過重労働による健康障害防止措置が不十分なため改善を指導したもの:15,338事業場(46.5%) ②労働時間の把握が不適正なため指導したもの:6,095事業場(18.5%) |
平成30年と令和元年で比較すると、指導と違反の件数や、長時間労働の違反件数は、少し下がっていますが、それでも、半分近い事業所で違反や指導事項があるということで、働き方改革もまだまだ道程なかばのようです。
2)消費者庁の内容を国交省が、建築・建物管理などの事業者に周知
「「窓やベランダからの子どもの転落事故にご注意ください! -網戸に補助錠を付ける、ベランダに台になる物を置かない等の対策を-」の周知について
夏場、子供の転落事故が多かったようですね。ベランダのエアコン室外機が話題になっています。身近でも、中学生が、室外機を足場にして、5階建てマンションの屋上に上がって、友達と遊んでいたのを見かけて、ちょっとした騒ぎになりました。
東京消防庁の救急車出動が、9-10月が一番多いんだそうです。
3)高齢者対策
高齢者の事故が増えており、高齢者ほど災害が重症化しやすく1件あたりの休業日数が増える傾向が明らかですね。自分自身も注意しないと、と思います。
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