労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。
パブコメ:ベンジルアルコールを通知対象物質に! [法令・通達情報※労働衛生]
今日は、労働安全コンサルタント、 労働衛生コンサルタントの筆記試験の日でした。
受験された方お疲れ様でした。
去年はあまりお天気が良くなくて傘をさして五反田駅から歩いた記 憶がありますが、今年はお天気は良かったようですね。
試験問題が入手出来たら、回答を考えてみたいと思います。
10/16に下記のパブコメが募集されていました。
内容は、ベンジルアルコールを通知物質に追加する施行令改正、および、足切りの濃度を1%とする施工規則改正、です。
理由は、このブログでも紹介したとおり、剥離剤に含まれるベンジルアルコールによるとみられる中毒や火災が多発したことを反映したものです。
大きな火災が引き金になっていますが、陰に隠れていた労働災害があぶり出されて規制が決まったように受け取れますね。この件だけでなく、法規制が追い付いていない事例が他にもあり、法規制にのみ依存した化学物質管理の見直しが進められていると思います。
10/20に実施予定の「職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会(リスク評価ワーキンググループ)」でも検討が始められています。
日本では、「自律管理物質」という新たな管理の考え方であったり、まだあまり認知されていない「インダストリアル・ハイジニスト」の活躍の場であったり、規制の実効性の向上と、無駄な規制の緩和が進んで、良い方向に変わっていくことを期待したいと思います。
「インダストリアル・ハイジニスト」については、労働衛生コンサルタントの役割とも被っているようにも思いますし、「日測協」で講習・試験を実施している「オキュペイショナル・ハイジニスト」と合わせて要注目です。
労働災害の危険要因を断つ‐ハザード・コントロールで目指すリスクゼロ
- 出版社/メーカー: 労働調査会
- 発売日: 2012/04/10
- メディア: 単行本
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