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労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
 
労働衛生工学(記述式)過去問【更新】R04分追加完了
健康管理(記述式)過去問R03分まで[R04分連載開始]
 
労働衛生工学:記述式の出題ポイント 索引【更新】
(各種労働衛生関係の講習会での修了テスト問題から編集)
  

事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。

 
口述試験:衛生工学の情報のまとめ(クリックすると開きます)
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。

R02健康管理 記述式試験の回答⑩ [労働衛生コンサルタント過去問:健康管理]

公表された令和2年度の労働衛生コンサルタントの筆記試験問題の記述式科目「健康管理」の回答を作っています。
今日から問4の健康調査について

問R02保04.png

問4 ある事業場から生活習慣病及びその予備的状態を有する従業員が増えてきたため、客観的な実態調査とその後の対策に関する協力依頼を受けた。

以下の設問に答えよ。
なお、定期健康診断は例年最低限の法定項目(問診や聞き取りを含む。)のみを行っており、昨年度より結果が電子データ化されている。また、労働組合等従業員代表とのデータ使用についての合意と従業員への説明は実施済みである。
(1)基本的な疫学的手法について次の問に答えよ。
① 記述疫学について簡単に説明せよ。
② 分析疫学には一般的に三つの調査手法(デザイン)がある。それぞれについて簡単に説明せよ。
③ 疫学調査における、はずせない重要な項目(解析因子)は何か。二つ挙げよ。
(2)今年度の健康診断時の調査について、次の問に答えよ。
① 1か月後に今年度の健康診断が計画されている。問診票を作成し、質問項目を少し加えることが可能であるとのこと。もう少し生活習慣病への影響を調べたいと考えた場合、どのような項目を追加するか。
② 今年度の健康診断及び調査の結果をもとに本事業場の傾向と問題点を調べていきたい。どのような方法で進めていくのが良いか。
③ 健康障害に大きく影響する問題点を抽出して対策を提案した。その後のフォローのために実施すべき事項として提案しておくべきことを説明せよ。
(3)生活習慣病に関する実態調査についての依頼案件が終了した後、最近のトピックスとして感染症について質問を受けた。
① 検査の偽陰性とは何か。感度と特異度について説明した上で、これらとの関係性について触れながら簡単に説明せよ。
② 感染症の疫学において他の疾病と異なる特徴は何か。二つ挙げよ。
 
以下、小生の感想。衛生工学の私にはチンプンカンプン(笑)。
①記述疫学とは、人間集団における疾病の疫学特性(発症頻度、分布、関連情報)を人、場所、時間別に詳しく正確に観察し、記述する研究である。研究結果に基づき、発生要因の仮説設定が行われる。→参照リンク
②分析疫学とは、記述疫学などから得られた、関連があると疑われた要因(仮説要因)と疾病との統計学的関連を確かめ、要因の因果性を推定する方法である。仮説の検証を主な目的とする。記述疫学で明確にした4つのW(When, Where, Who, What)をもとに、Whyを追究する。→参照リンク
【分析疫学の種類】 すでに、4つあって、三つ選べない(笑)
症例対照研究:疾病の原因を過去にさかのぼって調べる方法
コホート研究:将来に向かって問題とする疾病の発生を観察する方法
横断研究:疾病と要因の保有状況を同時に調べる方法
生態学的研究:疾病と関連要因を地域または集団単位で検討する方法

 

③疫学調査の外せない解析因子を二つって、

https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/kikikanri/H28/13-7.pdf
これを見ると、「時間・場所・人」TimePlacePersonの三つなんだけど。。。
例R02保04.png
小問(2)は、なんとなく、
 ①運動習慣、食習慣(朝食抜き・遅い夕食・間食など)、親族に生活習慣病の症例者がいるか(高血圧、脳梗塞、心疾患、など)の質問を追加する
 ②年齢構成・事業所の業務の種別なども考慮しつつ、生活習慣病の指標となる項目(肥満・高血圧・高脂血症など)を分析する。
  年齢層別に、診断結果と質問項目との関係を分析し、重点化すべき課題・あるいは、優先すべき課題を抽出する。
 ③・継続して、健康診断と質問の結果を分析して、効果や影響をフォローする。
  ・対策実施に際しては、家族のフォローも必要であり、事業所全体で動くことが望ましい。

例R02保04b.png
小問(3)。これも、ちょっと専門外。この機会に、ちょっと勉強しておこうっという感じですね。
①擬陽性 検出感度が高すぎて、陽性だけど感染していないケースや、特異性が低く、他の要因を間違って検出しているケース。
②感染症の特徴って、「流行」という症例数の時間変化と「感染ルート」だと思いますが、良いのかな?
やっぱり、ちゃんとした知識が無いと、答えが書けないですね。
回答・解説が見たい方は、おすすめリンク先の柳川先生の「実務家のための産業保健のサイト」をご参照ください。
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