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労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
 
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労働衛生工学過去問(H27-1-2) [労働衛生コンサルタント過去問:労働衛生工学]

労働衛生コンサルタントの筆記試験を受験される方を応援するために、過去問を一問ずつ紹介していきたいと思います。<<尚、回答例は小生の見解ですので、誤解誤答・ご不明な点についてはコメントにてご意見を頂きたいと思います。>>

 

H27衛生工学 問1

 

少し古い問題ですが、「呼吸用保護具の選択」については、重要項目だと思います。

今日は、問1小問(2)から

 

問1ろ過式呼吸用保護具に関する以下の設問に答えよ。 

 

2)防塵マスクの粉じん捕集のメカニズムを三つ上げ、それぞれの粒径による効果の変化について簡潔に説明せよ

さえぎり、慣性、重力:大きいほど有利、

静電吸着、ブラウン拡散:小さいものが有利

 

さえぎり:粒子が捕集体の隙間に補足される。サイズが大きい方が有効

 

慣性:粒子が気流から外れて捕集体に衝突する。サイズ・大きい方が有効

 

ブラウン拡散:粒子がブラウン運動により気流から離れて捕集体に衝突する。サイズが小さい方がブラウン運動の寄与が大きいので、有効。

 

金沢大学理工学域自然システム学類(化学工学コース)大谷 吉生 先生 資料よりhttps://www.env.go.jp/jishin/rmp/conf/waste_safety02/mat05.pdf

 

粉じん補足メカニズム.jpg

粉じん補足メカニズム02.jpg

 

 

3)有機ガス用防毒マスクの吸収管には、活性炭が充填されている。短時間使用し、まだ有効性が保持されている吸収管を密閉容器に保管した時に吸収缶内で起こる現象を簡潔に説明せよ。また保管後の吸収管の使用可能時間はどうなるのかを答えよ。

 

短時間使用中に吸着管内部の吸着剤に吸着した有害物質は、使用後の吸着管の内部で吸脱着を繰り返し、外側からゆっくり内部に拡散する。

吸着管の呼吸側に有害物質が拡散してくる為、破過時間は短くなる。

 

4)適切なろ過式呼吸用保護具の種類を選択するために、考慮すべき事項を三つ上げ、それぞれに対する保護具の性能または、要件について説明せよ。(酸素濃度の低下はないものとする、また、法令で保護具が指定されている場合を除く)

 

①対象となる有害物質の性状を確認する。

・ガス、蒸気状物質 → 防毒マスク

・粒子状物質 → 防じんマスク、電動ファン付き呼吸用保護具

②使用している有害物質について、SDSを参照し危険有害性を確認する。

③作業環境における、有害物質の濃度に適したものを使用する。

 

小問(5)以降はまた明日。

 
 





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