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労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
 
労働衛生工学(記述式)過去問【更新】R04分追加完了
健康管理(記述式)過去問R03分まで[R04分連載開始]
 
労働衛生工学:記述式の出題ポイント 索引【更新】
(各種労働衛生関係の講習会での修了テスト問題から編集)
  

事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。

 
口述試験:衛生工学の情報のまとめ(クリックすると開きます)
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。

作業環境測定士第二種講習「個人サンプリング法」 [講習会情報]

12/20-21の2日間で、作業環境測定士第二種講習「個人サンプリングに係わるもの」を受講してきました。
s-IMG_5089.jpg 
今日は二日目の講義について、紹介します。
 
午前中の前半1.5時間は講義です。
(3) 個人サンプリング法に係るサンプリングの方法
 個人サンプリング法の対象物質毎に
 (低管理濃度特定化学物質、鉛及び有機溶剤等)
 採取方法及び採取した試料の管理方法について、説明があります。
s-IMG_5138.jpg 
(4) 簡易測定機器とその取扱い
 個人サンプリング法に使用可能な簡易測定機器(検知管方式の測定機器を含む。)の原理及び取扱方法について。特に、有機溶剤用の計測器が進化しており、リアルタイムモニターとしても記録できるので、作業場や作業プロセスのいつのタイミングで、ばく露が大ききくなったのかも、調べることが出来る為、リスク評価にも、改善の為の調査にも使える優れものです。

アマゾンの「個人ばく露濃度計」
新コスモス電機 個人ばく露濃度計 XV-389 《携帯用ガス検知器》

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  • 出版社/メーカー: 新コスモス電機
  • メディア:

個人サンプリング法の実習
 
午前中の後半1.5時間で、個人サンプラーの装着実習を行います。1時間半かけて、装着実習と同時に、いろいろな個人サンプリング用の採取容器に、実際に触ることが出来ます。

最初に、有機溶剤用のパッシブサンプラーを缶から出して、自分の襟元に付けることができます。操作は簡単ですが
①缶から出した瞬間から測定が始まっているので、いつ作業者に付けるのかがまず大事です。
②測定後にメンブレンを外して、プラ蓋に付け替えることで,測定終了となるので、何処で作業者から取り外すのか、作業環境測定士がすぐにプラ蓋を付けられるか?などを決めておく必要があります。
 スリーエム 有機ガスモニター 3500

スリーエム4-339-01有機ガスモニター3500(分析結果付)【1個】(as1-4-339-01)

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  • 出版社/メーカー: スリーエム
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
次に、小さいサイクロン型分粒器の付いた粉じんサンプラーの装着です。
粉じんをろ過するフィルターカセットとサイクロン型分粒器の組み立ても、慣れが必要のようです。また、サイクロン型分粒器を倒すと分粒した粗大粒子が、フィルターカセットの方に飛散してしまうので、作業者の襟元に、旨くセットする必要があります。
そこに、吸引ポンプのホースを取り付け、吸引ポンプも作業者の腰に取り付けるので、ホースを作業の邪魔にならないよう、旨く安全ピンなどで固定してあげる必要もあります。さらに、作業者からの取り外しの時もサイクロン型分粒器を倒さないよう気を遣います。
サイクロン型分粒器.jpg 
これは、お隣の受講者と、二人ペアで、一人が作業者役になってその人の身体に取り付けてみるのですが、なかなか苦労します。私のペアの方は、溶接ヒュームの個人ばく露測定で、何度も実施している経験者だったので、いろいろコツを教えて貰うことが出来ました。
テキストから転載した装着写真
s-IMG_5165.jpg
測定下限値について
実習は1時間くらいで終わります。残り30分くらいで、測定下限についての解説があります。
配布された、実習テキストの最後に、個人サンプリング法の対象物質について、有機溶剤と低管理濃度物質の「定量下限に付いての一覧表」が付属しています。
IMG_5166.jpg
ポイントは3つ
①有機溶剤は、GC-MSなどで、定量分析することが多く、定量下限は、管理濃度の1/10を容易にクリアできることが多く、あまり心配しなくてもよい。
②有機溶剤の場合は、C測定はサンプリングが長時間になる為、また、D測定は、予想より高濃度の場所で短時間暴露しているケースがある、の2点から、サンプラーが破過してしまうことを心配した方が良い。(上述の簡易検出器で、予備測定しておくと良い)
③逆に、低管理濃度物質(特化物)は、NIOSHの作業環境測定ガイドラインでは、フレーム原子吸光を推奨しているが、管理濃度の1/10のレベルでも、感度不足になるケースが想定される。この場合は、フレームレス原子吸光や、ICP-MSを使うなど、測定法を工夫することで、検出下限をクリアできるので、測定計画を立てる際に注意しておく必要がある。
ということで、
①有機溶剤は、感度の心配より、吸着剤の破過に注意
②低管理濃度物質については、検出下限を満足するように、測定手段を工夫する必要有り。
となるそうです。
ここも、午後の修了考課に出題されていますね。

二日目の午後は、修了考課30分でおしまいです。
お昼を挟むので、食後、昨日の法令関係を復習しておくことをお勧めします。
修了考課の対策用のメモは、明日のブログで公開したいと思います。



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