労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。
コロナ禍の雇用・女性支援プロジェクトチーム~もっとあなたを支えたい~(第3回)会議資料 [法令・通達情報※労働基準関係]
R03/4/6に実施された下記資料が公開されたので、閲覧してみました。
コロナ禍の雇用・女性支援プロジェクトチーム~もっとあなたを支えたい~(第3回)会議資料 https://www.mhlw.go.jp/stf/projectteam_20210222_02_00004.html
副大臣の「三原じゅん子」を登用したり、モデルのトラウデン直美さんなど有名な人を委員に沢山呼んで、目立たせようという取り組みを悪く言う人もいるようだが、政府の考えや取り組みを、その決めた経緯も含めて、沢山の人に知ってもらおうという取り組みは、応援したいと思います。
資料1の「前提となる現状のポイント」の理解が最初のポイントのような気もする。
女性の雇用(サラリーマン化)が進んでいるのに、サラリーウーマンの待遇は改善されていない。会社で雇用されるという、勤労スタイルが、子育て時期にマッチしているかどうかも疑問だが、子育て期の社会福祉が、圧倒的に女性活躍の進んでいる諸外国に比べて、低レベルのようだ。
会社組織の中でも、労働組合が、元々、男社会の組織で、飲み会・団交の文化で、女性に開かれていなかったことに加え、最近の労働組合は、会社の御用組合で、社員会と変わらない。
女性労働者たちの声を吸い上げる仕組みを、大会社内に作ことを、女性活用企業認定にも加えるべきかもしれない。
資料1のp17以降の、各種施策に関しては、この会議の第二回で議論されていた
「政府の施策」を①「やっていること」と②「届かせる施策」の両面で紹介して、議論の俎上に上げていることは、良い取り組みだと感じた。
社会福祉の支援策の課題に、必要な人に必要な支援が届く仕組みになっていない。ということがあり、届かない理由に、「支援を受ける人が、そのことを知らない」、あるいは、「知っていても支援を受けることが出来ない」という問題があり、この会議では、その部分も議論されて改善することを目指しており、個人的には期待してみている。
資料2の小室さんの
資料では、コロナ渦で進んだテレワークを、アフターコロナで後戻りさせない働きかけが必要と主張されています。成功事例や、成功までの紆余曲折などの事例も挙げられて、経営層の理解を進めるために、何が必要なのかを議論・提案し、政府政策にそれを求めています。
小室委員の分析結果: 「 働き方改革・男性育休・テ レワーク」が後戻りしない企業の共通点は「経営者の実践・コミット」
提言:『厚生労働省管轄の制度・助成金・奨励金・見える化の仕組みに経営者の実践・コミットを条件づけることは出来ないか。』
※コミットメントという言葉は、日本語訳しにくいのですが、とあるISO認証の審査員教育を行っている先生が「責任者としての熱い思い」と訳されていて、正確ではないのかもしれないのですが、個人的にはいい感じだなと思いました。
個人的に尊敬している技術系のTOPの方が、期首方針説明会で「私は、・・・をやり遂げたいと思います。自ら動いて全力で取り組みます。皆さんも一緒に頑張ってください。そうすれば、必ず・・・を実現できます。これが私のコミットメントです。」とおっしゃたのが、心を打った経験があります。
多くの企業で、緊急事態宣言解除に伴って、テレワークを止めています。そもそも、経営層が「多様な働き方」を容認していないことが露呈したのかと思います。
男女は、多様性の出発点=成長の過程で子供が「いろいろな人が居る」ことを認識する最初の対象とも考えられますので、海外労働者や、宗教の違い、LGBTとか、最終的に、生物多様性までは繋がらないかもしれませんが、お互いの立場・意見・気持ちを理解するスタートラインだと思います。
ちょっと、雑駁な感想文になってしまいました。
興味がある方は、原文をご覧いただければ、もっといろいろわかるのではないかと思います。
第一回から第3回の資料と、第一回の議事録を見ることが出来ます。
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