労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。
RST講座振り返り② [講習会情報]
4泊分の着替えの入ったリュックサックを部屋に置いて
微妙な緊張感で、講義室に入って予め決められた席に着席して開講を待ちます。
オリエンテーションの後、最初の講義は、
LO-1 トレーナーの役割
職長教育の法的位置づけと
法に定められたカリキュラムの概要の説明です。
職長教育の講師たるトレーナー育成のためのRST講座の位置づけで
職長教育の項目に紐付けて、トレーナー教育のカリキュラムの説明を受けます。
中でも、座学以外に、「討議法」と「役割演技」の位置づけが重要と言うことで
「討議法」と「役割演技」それぞれの、狙いや教育効果としてのメリットが説明されるので
この後の、講座を納得して進められるようにとの意図が伝わってくる内容です。
この時点で、「大変な5日間になるぞ」という【覚悟』を付けさせる狙いなのかと思いますね(^.^)
討議法については、その効果・メリットが実感できるように、各教科目に、沢山取り入れられ居るだけで無く、個人演習で作成する「指導案」でも、討議様式を盛り込むことが必須なので、結構大変でした。
午後LO-2 職長の役割 がさらっと説明されますが、このパートは、この後の全ての教科目で繰り返し繰り返し例示されるので、時間30分の割に、重要なパートなので、最初に説明するのだと、後で気が付きました。
午後のメインは、
L11 リスクアセスメントの実施とその結果に基づくリスク低減措置
1時間の座学の後、2時間でグループ討議と発表です。
休憩後
夕食(18:40~)まで、2時間ミッチリ座学となります。
L12 労働災害防止についての関心の保持及び労働者の創意工夫を引出す方法
①ヒューマンファクターと安全衛生実行計画等
②職場と個人の活性化(ミーティング等)
ここまでで結構クタクタになります。
コロナ対策で、今回は省略されましたが、
初日の夕食は「意見交換会」だったんだそうです。
今回は、お弁当で自室でぼっち御飯だったのが、残念でした。
内容など明日に続きます。
#労働衛生コンサルタント,#口述試験,#試験対策,#労働衛生工学,#筆記試験,#記述式試験
RST講座 振り返り① [講習会情報]
中災防(JISHA)東京教育センターのRST講座
5日間を振り返ります。
RSTとは次の略称です。
R:労働省(現厚生労働省)方式
<ROUDOUSHOU> ←何故かローマ字(^_^)
S:安全衛生教育
<Safety And Health Education>
T:指導員
<Trainer>
R:労働省(現厚生労働省)方式
<ROUDOUSHOU> ←何故かローマ字(^_^)
S:安全衛生教育
<Safety And Health Education>
T:指導員
<Trainer>
最初に、5日間のカリキュラムとその概要をご紹介します。
講座は、「平成18年5月12日付け基発第0512004号」に準拠して構成されており、https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-47/hor1-47-32-1-0.htm
修了すると「製造業の職長教育」が出来るようになるという内容です。
中災防の講習カリキュラムは、
①教える内容:職長の職務に必要な固有技術 12教科
②教え方 :講師として必要な教育指導技術 2教科
③総論 :災害事例研究
など、盛りだくさんです。
ほぼ全ての教科で、座学の後にグループ討議とその発表があり、
実務的な技能を上げる工夫がされています。
また、一人一回、役割演技としてどれか一つの教科の「模擬講義」をすることになっており、そのため、一人二つの教科で、指導案と、指導案で使う討議テーマ及び討議に使う様式を作り、作った指導案をの発表用のパワポページを10分間のダイジェスト版で作る必要があります。
指導案の作成は、講師のチェックも入るし、発表もあるので、大変な作業でしたが、実際に自分が職長教育を実施するための準備と言うことで、全員分担して取り組むという感じです。
私も、発表前日は、夜遅くまで指導案を作って、殆ど眠れずに朝を迎えました。
次に、講師のご紹介
前半 水田講師 JISHAの専任講師
後半 藤森講師 元JISHA東京センター長
水田講師は、全身で表現するスタイルで、熱い想いが伝わってきます。
自動車メーカーで安全関連の統括を経て、JISHA講師になられたとのこと。
メーカー勤務時代は、激務で体調を壊されたこともあったそうです。
藤森講師は、労基署の監督官出身とのこと。
JISHAを退官された後も、非常勤講師やコンサルタントとして活躍されているそうです。
法令に関するこだわりが強く、法令をいろいろな観点で読み解く解説が面白かったです。
講習のスライドに、時々、サラリーマン川柳っぽい安全川柳が入って、
講義内容とはゆるく関係した内容で、少しほっこりさせて下さいました。
「危機感を 持てと言ったら 辞めた部下」とか
「愛犬が 我が家で一番 聴き上手」とか
教科目毎のトピックスなど、明日に続きます。
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RST講習受講してきました [講習会情報]
今週は、月曜日から金曜日まで(4月10日~14日)、清瀬の中災防東京教育センターで、RST講習を受講してきました。労働安全衛生法で定められている職長教育の講師育成のためのコースです。参加者は皆、各社の安全教育担当者でした。
宿泊室は清潔ですが、手洗いもトイレも共用なので、感染対策に神経を使いました。晩ご飯が、食事の時間が遅いためなのか、食堂が閉まって自室でお弁当になるので、さみしかったです。
連日朝8:30~19過ぎまでのハードな講習でしたが、参加メンバーの皆さんのモチベーションも高く、良い講師のリードで、なんとか修了にこぎ着けました。
講習の内容や、気づきを明日からアップしていきたいと思います。
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真・報連相セミナー(続き) [講習会情報]
昨日に引き続き、セミナー受講の記録です。
参加したのは、基礎講座
以下、備忘録的なメモ(その2)です。
報連相は、元々は、経営層向けのマネジメントの著作が発祥
山種証券(現SMBC日興証券)の社長だった山崎富治さんの著書
『ほうれんそうが会社を強くする』
真・報連相が目指すのは、「質の高い仕事の進め方」
三つの視点の図は、かなり哲学的に意味が深い
「環境」「目的」「自己」の視点で、「手段」は変わる。
三つの視点の何処がメインか?スタートか?、状況次第。
「自己」と「目的」の関係
重なる領域と、重ならない領域があるのが、メッセージ
自己目的と、本来の目的は、必ずしも完全に一致はしない部分がある
「自己」と「環境」の間の、ちょっと太い境界
サルトルの「存在と無」で感じた、
「自己」と「自己以外の存在」の間の「虚構=無」のようなイメージ
目的と目標の意味についての話は、IMSの講義に役立ちそう
目的は、追求するもの
目標には、達成するモノ
達成基準の3要素:①いつまでに、②なにを、③どのくらい(質・量)
図が、分かり易い
ネッツトヨタ南国 横田社長 目的と目標
5つだけど、三つ選ぶとすると・・・
目標は見えやすく、目的は見えにくい
目標は達成するモノ、目的は追い続けるモノ
目標は結果重視、目的はプロセス重視、
講師の延藤溝壑氏の「成長哲学」
大切な言葉を集める・・・
真報連相の行動10箇条の10番も
「座右の銘を持とう」
フランシス・ベーコン
読むことは、人を豊かにし
話すことは、人を機敏にし ・・・行動に繋げる
書くことは、それを確かにする ・
など。。
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真・報連相セミナー [講習会情報]
真・報連相セミナーを受講してみました。
参加したのは、基礎講座
セミナーは、最初の予想と異なり、
①「実践的な情報共有のポリシー」の説明と体感がメインで
②「いわゆる報連相のやり方」の教育ではない
モノでした。
真・報連相のレベル表と、Lカードワークがメインコンテンツと思いきや、
参加者の座右の銘の紹介や、マイルールの共有化など、
自己研鑽研修の内容となっていました。
セミナーのコンセプトの一つに「互恵」を掲げており、
講演者からの一方的なインプットでは無く、
「会社での経験や悩み」の中から、
「情報共有」という切り口で、
自分自身や参加者が気づいたことを、共有化し合うことがメイン
となっていました。
「情報共有」という切り口のきっかけに、教材や事例を使うことで、
参加者の発想が、発散しすぎないように、上手くコントロールされた良いセミナーでした。
自分・自身の仕事の進め方を見つめ直す、良い機会になりました。
以下、備忘録的なメモです。
真は、真実ではなく、現実の意味
3と言う数字にこだわりがある
報連相の深化
①手段・やり方 ・・・これまでの報連相
②見方・考え方 ・・・真・報連相
③姿勢・在り方 ・・・生き方・経営そのもの
真報連相の「核心」(トリプルスリー)・・・規範的なモノ
3つの視点 自己・目的・環境の3つの視点で「手段」を捉える
3つの深度 情報共有化の3段階 「事実」「目的」「共感」
3つの方向 向き合い方 「向かい合う」「寄り添う」「時に俯瞰する」
真・報連相の体系を氷山に喩えた「氷山図」 @(社)日本報連相センター HPから抜粋
研修の進め方のポリシーも3つ
ATM(明るく、楽しく、前向きに)
互恵
目的志向
Lカードやレベル表の記載内容から、
・実践している項目
・出来ていない項目
・読んで興味が湧き実施してみたいと思った項目
の観点で、2枚選んで、発表。
質問も選択肢が3つ有ると、意見が活発になるような気がする。
一つ目は、当たり前・当たり障りの無い項目になりがち
二つ目は、選ぶのが難しいので、ちょっと気になるレベルでえらぶのが、
説明をしていく内に、引っかかっていた記憶が甦ってきて
実は、大事な経験だったことが思い出された内容となりました。
マイルール、や、座右の銘、など、
無意識に取り組んでいることを「言語化する」ことが重要
言語化することで
①目的や対象が明確になる。 具体化 Realized
②日々の自分自身の行動の基準が出来る。 判断基準 Criteria
③揺らいだときに、立ち返る支点となる。
以下、明日に続きます。
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