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労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
 
労働衛生工学(記述式)過去問【更新】R04分追加完了
健康管理(記述式)過去問R03分まで[R04分連載開始]
 
労働衛生工学:記述式の出題ポイント 索引【更新】
(各種労働衛生関係の講習会での修了テスト問題から編集)
  

事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。

 
口述試験:衛生工学の情報のまとめ(クリックすると開きます)
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。

令和3年度過労死対策白書が発出されました。 [法令・通達情報※労働衛生]

10/26付で「令和3年版 過労死等防止対策白書」が公表されました。自動者運転従事者や外食産業についての過労死等の要因などについて分析となっています。

過労死白書2021.jpg
白書では、過労働時間の状況や、身体的・心理的負荷についての経年変化の調査結果が報告されています。
白書本文のページ
白書の骨子と概要のページ
概要版

主なポイントは下記
「令和3年版 過労死等防止対策白書」の主なポイント
1.本年7月30日に閣議決定された「過労死等の防止のための対策に関する大綱」(以下「大綱」という。)の変更経緯やその内容について報告。
2.大綱において定める重点業種等のうち、自動車運転従事者、外食産業に関する労災認定事案の分析など、企業における過労死等防止対策の推進に参考となる調査研究結果(新型コロナウイルス感染症の影響を含む)を報告。
3.長時間労働の削減やメンタルヘルス対策、国民に対する啓発、民間団体の活動に対する支援など、昨年度の取組を中心とした労働行政機関などの施策の状況について詳細に報告。
4.企業でのメンタルヘルス対策や勤務間インターバル制度の導入など、過労死等防止対策のための取組事例をコラムとして紹介
 
「大綱」の変更点を復習しておくと、

1 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う対応やテレワーク等の新しい働き方を踏まえた過労死等防止対策の取組を進めること。
2 調査研究について、重点業種等※に加え、新しい働き方や社会情勢の変化に応じた対象を追加すること。また、これまでの調査研究成果を活用した過労死等防止対策支援ツールの開発等のための研究を行うこと。
※ 自動車運転従事者、教職員、IT産業、外食産業、医療、建設業、メディア業界
3 過労死で親を亡くした遺児の健全な成長をサポートするための相談対応を実施すること。
4 大綱の数値目標として、「週労働時間60時間以上の雇用者の割合」や「勤務間インターバル制度の周知、導入」に関する目標などを更新する。なお、公務員についても目標の趣旨を踏まえて必要な取組を推進すること。
  
過労死の定義は、下記のようになっています。
脳血管疾患、心臓疾患、精神障害の3点ですね、
 
※「過労死等」とは
(1)業務における過重な負荷による脳血管疾患・心臓疾患を原因とする死亡
(2)業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死亡
(3)死亡には至らないが、これらの脳血管疾患・心臓疾患、精神障害
 
重点業種の「自動車運転従事者、外食産業に関する労災認定事案の分析」については、
トラック運転者の精神障害事案を具体的出来事別にみると、「1か月に80時間以上の時間外労働を行った」(25.6%)、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」(18.0%)、「上司とのトラブルがあった」(18.0%) 、「(重度の)病気やケガをした」(17.3%)の順に多い。


外食産業を含む「宿泊業,飲食サービス業」の精神障害事案を具体的出来事別にみると、「 1か月に80時間以上の時間外労働を行った」(22.4%)、 「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」(21.5%) 、 「仕事内容・量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」(18.7%)、「2週間以上にわたって連続勤務を行った」(15.4%) の順に多い。 


となっており、長時間労働だけでなく、心理的精神的負荷も大きな要因として認められていることが判りますね。
過労死等防止対策のための取組事例も参考になりそうな事例があるかもしれませんね。
見つけたら、こちらでも紹介したいと思います。
 
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令和3年度「第49回」労働衛生コンサルタント試験(労働衛生工学)回答速報6 [労働衛生コンサルタント過去問:労働衛生工学]

今日は昨日に引き続き問3。メインパートの局所排気装置計算書を入力していきます。
  
問題文と図
 
問3
図1に示す局所排気装置の系統図について以下の設問に答えよ。
但し、ダクトの断面なすべて円形とし、空気密度は1.20kg/m3、フード3の必要排気量は60.0m3/分とする。設問(1)、(4)、(5)、(6)については、計算過程又は理由を示せ。計算は有効数字4桁で行い、回答は4桁目の四捨五入して有効数字3桁で答えよ。設問(2)の局所排気装置計算書は、5桁目を四捨五入して有効数字4桁で答えよ。
R3toi3図1.jpg
(2)
主ダクト系列の局所排気装置計算書の空欄に計算結果を記入せよ。合流部の圧力損失は合流前の速度圧に圧力損失係数を乗じて求めるものとする。空気清浄装置の圧力損失は、排風量120m3/分の時、150Paである。空気清浄装置の圧力損失は排風量の2乗に比例するとして計算せよ。
また、直線ダクトの圧力損失は、計算書に直管圧損が未記入の番地については、ダクトの摩擦係数を0.02として計算せよ。
 

空気清浄機の圧力損失を(x)として求めておきましょう。

排風量は、ダクト123合計で126m3/分ですので

120×120:150Pa=126×126:(x)Pa

(x)=126×126×150÷(120×120)=165.4Pa 

これは、番地10-11の部分圧力損失に記入します。

 

まず、

局所排気装置計算書の部分圧力損失を、各番地の速度圧と圧力損失係数で求めます。

解R3問3表b2.jpeg

次に、

番地0-1から12-13まで、累計を求めます。

番地16-0から番地14-15は、逆方向(出口側から、ファンに向かって)累計していきます。

解R3問3表c2.jpeg

最後に、

静圧を

ダクトからファンまでは、

静圧=-速度圧-累計圧力損失

ファンから出口までは

静圧=-速度圧+累計圧力損失

という風に計算します。

解R3問3表d2.jpeg

以上で、局所排気装置計算書は、完成です。

  

明日以降で、残りの小問を解いていきます。

  

 


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