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労働衛生コンサルタントの過去問や、労働安全衛生・環境関係の法令改正情報を綴っています。
 
労働衛生工学(記述式)過去問【更新】R04分追加完了
健康管理(記述式)過去問R03分まで[R04分連載開始]
 
労働衛生工学:記述式の出題ポイント 索引【更新】
(各種労働衛生関係の講習会での修了テスト問題から編集)
  

事業運営のための衛生工学知識を深め、また、労働衛生コンサルタントを目指す方の参考になるよう、衛生工学の知識と新しい法令の告知情報を中心に記載していきます。

 
口述試験:衛生工学の情報のまとめ(クリックすると開きます)
環境計量士の資格から、順番に、労働衛生コンサルタントに繋がったので、環境関連の話題も載せています。

企業におけるオンライン集合研修の実態に関する調査結果(パーソル総合研究所) [その他、労働安全関係]

パーソル総合研究所が、企業におけるオンライン集合研修の実態に関する調査結果を発表しました。
・オンライン集合研修を増やした企業の割合は75.0%
・今後も既存の研修をオンラインに置き換えていきたい企業の割合は全体平均で80.4%
・オンライン集合研修のデメリット
   1位は「受け身になりやすかった」で21.0%
   2位は「受講者同士の交流機会の不足」で19.7%、
   3位は「受講者同士で関係性が構築できなかった」で17.4%、
   4位は「発言しづらかった」で16.1%
など、興味深い結果です。
 
また、調査結果を踏まえて、オンライン集合研修の成果を高める上で、特に注力したいポイントを二つ低減されています。たとえば、
①研修後の、上司や講師からのフォローにより、研修の振り返りや、研修で得た情報の活用を促す働きかけ
②オンライン研修中の「没入感」を高める工夫
などとなっており、大事な切り口を提案されています。
  
オンライン集合研修のポイントをまとめたチェックリストも作成されており、安全教育を行う上でも心がけておきたいポイントが並んでいます。
いくつか上がっている中でも、
①事前の上長からの「意味づけ」
②研修中には、実務で活用できそうな「演習・練習」を行う
③職場での実践成果を振り返る機会(上長への報告や確認テスト以外に)
などが、心を打ちました。
 
以下、是非、ご覧になってください。
 
<調査結果概要>
① オンライン集合研修を増やした企業の割合
多数の従業員に対して研修を一斉に行う「集合研修」について、コロナ禍を受けてどのくらいオンライン化が進んでいるかをみたところ、オンライン集合研修を増やした企業の割合は75.0%であった。企業規模が大きくなるほどオンライン化に積極的な傾向がみられる。
② 今後のオンライン化の見込み
現時点ですでにオンライン集合研修を実施している企業のうち、今後も既存の研修をオンラインに置き換えていきたい企業の割合は全体平均で80.4%であった。さらに、オンライン集合研修で成果(研修目的の達成・実務への貢献)が得られている企業に限ってみると、その割合は90.0%にも及ぶ。なお、成果が得られていない企業でも65.2%がオンラインに置き換えようとしている。今年度以降もオンライン集合研修は増えていくことが見込まれ、オンラインならではのメリット・デメリット、成果につながりやすい研修の在り方を意識することが重要と考えられる。
③ オンライン集合研修のメリット
オンライン集合研修のメリットについて受講者に尋ねたところ、1位は「時間の削減」で31.1%、2位は「スケジュール調整がしやすかった」で27.8%となり、時間面の効率性が上位に挙がった。
④ オンライン集合研修のデメリット
オンライン集合研修のデメリットについて受講者に尋ねたところ、1位は「受け身になりやすかった」で21.0%だった。2位は「受講者同士の交流機会の不足」で19.7%、3位は「受講者同士で関係性が構築できなかった」で17.4%、4位は「発言しづらかった」で16.1%と、リアルな場よりもコミュニケーションしづらい様子が伺える。コミュニケーションを誘発する機会や仕掛けを設けるなど、何かしらの対応が必要と考えられる。
⑤ 学習目的の達成度
企業の研修担当者に対して、研修の実施形式別に学習目標の達成度を聞いたところ、オンライン集合研修では学習目標を8割以上達成したとの回答割合は46.5%となった。eラーニングでは学習目標を8割以上達成したとの回答割合は32.0%であり、達成度が低い。
⑥ 企業による研修前後のフォロー
企業によるオンライン集合研修前後のフォローについて実施状況を尋ねたところ、事前学習を特に行わなかったとする回答割合は33.0%、事後フォローを特に行わなかったとする回答割合は34.5%となった。研修後のフォローは成果との相関が高いことから、より多くの企業が注力すべきと考えられる。
 
「研修に関する取り組みの実施率と成果との相関」の図が興味深い結果です。
online01.jpg
 
【 オンライン集合研修の成果を高める上で、特に注力したいポイントを二つ】
 1つ目は、研修後に、学んだことを上司と議論したり、実際に実践しているかどうかの確認や振り返りの機会を設けたりすることである。研修後のフォローは成果につながりやすいにもかかわらず、現状では実施している企業が少ない(特に行っていない企業は34.5%も存在する)ことから、多くの企業にとって取り組み余地がある施策である。

 2つ目は、オンラインならではの没入感を高める働きかけである。没入感を高めるためには、研修前に研修の意図やメリットを伝えることなどで学習の期待感を高め、適切な難易度の学習内容とし、受講者に受け身にならずにメモを取ってもらうなど能動的な姿勢で受講してもらうことや、「研修中は業務メールを見ない」といった受講者側の意識的な心掛けを促すことが大切である。加えて、オンライン集合研修では、講師のインストラクションが没入感を左右するため、講師がわかりやすい説明で受講者の考えを深めることにも留意したい。また、騒音・雑音が没入感を阻害することから、出社時に受講する場合であれば、会議室を予約するなどして静かに受講できる環境を準備するなど、集中環境を整えることが必要である。

 




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